腹落ちしてこそ!
株式会社MUGENUP 代表取締役社長 / 一岡 亮大
「ダメ人間であること」だと思います。起業家は「家道」であるので、世俗の人ではないんですよ。世の中からダメだと言われないとやってはいけない仕事だと思っています。ビジネスマンとして一流になりたいのなら起業家ではないですね。 また、学生や20代で起業はリスクがあるという人もいますが、20代での数百万円程度のお金をリスクと捉えている時点で相当起業家には向いていないと思います。さすがに40代で起業することは、リスクがあると思います。ある程度決まった年収と、生活上の固定費がかかっているので中々崩せないでしょう。それに比べて20代なんてかかるお金なんてたかが知れていますよね。独身ならなおさらです。大学生は数万円で暮らしていけるみたいな世界じゃないですか。何をリスクと捉えているかが私には分かりません。
私は自分を起業家だと思っています。それは、スケールの可能なモデルを作ることができ、それに対するアプローチの仕方を知っており、今までにないようなものを作ることができるのではないか?と常に考えることが出来るからです。起業家は0→1を作ることが得意なのです。しかし、そこから実際にどのようにスケールさせていくかを考えるのはすごく難しいです。会社の膨らませ方、利益を出すためにどのように社内の構造を変えていくのか等を考えられるのが経営者だと思います。 皆さんはシンプルに、自分はどっちをやりたいのかを考える必要があると思います。経営をやりたいなら、そっちを頑張った方がいいです。ベンチャー企業の経営陣になれば、経営には触れられます。自分でわざわざ会社を起こさなくても、サポートする役割になることで意思決定プロセスに携われます。 そうではなく、自分自身で何かを作っていきたいと思うのであれば、起業家だと思います。 「作りたいものは思いつかないけど、会社を作りたい。」という人は起業家には向かないと思います。何をしたいか分からないのであれば、まずは会社に入った方が良いです。会社で働く中で、サービスを作ることが好きだと思うか、管理業務やプロダクトをマネージすることが好きなのか、少しずつ分かってきます。要は、起業・経営のどちらをやりたいのかが、自身に腹落ちすることが大切です。
2つあります。 1つ目は、私は社員に意思決定を任せています。1から10まで全て自分でやると、スピードが遅くなります。1人で仕事をするのと100人で仕事をするのでは後者の方が圧倒的に早いですよね。採用の時も「何をしたいか」をすごく気にします。「これをやりたい!」と言ってくれたらそれを任せられますよね。 2つ目は、早く会社がバリューアップする事を第一に考え、自ら変な意地を張らないように気を付けております。これはなかなか難しいことですが、自分で全てを決めつけないようにしています。それは仕事をする上でとても邪魔になるので、色々な人の意見を素直に聞くように心がけています。
老害になりたいです。何事も1番最初にモデルを作った人が偉くて、その人に対しては、周りは何も言えないですからね。
2014年時点では、まだ起業環境もいいので、起業するなら早いうちがいいと思います。ただ、失敗すると周りはそういうやつだと認識をするので、その覚悟があるかどうかが大切ですね。本当に起業したいのか、しっかり腹落ちしてやった方がいいと思います。別に起業は難しいことではないです。会社なんてすぐ作れます。人間腹落ちしてやれるかが重要ですから。 人生はインプット活動を続けて、考えが固まって意思決定して、またインプットをして、という繰り返しです。 インプット、アウトプット活動を常に続けていくことが大切だと思います。