成功体験を捨てていく
ミューズコー株式会社 代表取締役/久保裕丈
経営の戦略を考えるためのフレームワークを使いこなせるようになっていたので、経営的な考え方が身についていたことは大きかったと思います。
しかし起業してから大切なのは、フレームワークを「考える」ことではなく、実際に「実行する」ことでした。その点については、コンサルティング会社で働いていた頃との大きな違いを実感しました。
フレームワークを「実行する」ために経営者にとって大事なことは、「正しい経営戦略」ではなく、いかに「チームメンバーに一緒に頑張ってもらえるか」だと実感しました。起業してからは特に、チームビルディングの大切さを痛感しています。
チーム作りは最初苦労してしまいました。創業時は会社経営に必要なスキルを持つ人が不足していたため、とにかく必要なスキルを揃えるための人材集めを行っていました。急いで会社を成長フェーズに移していきたいという焦りもあり、スキル重視でメンバーを選んでいたのですが、これがチーム作りを難しくさせた原因だと思います。
今では当然とも思うのですが、メンバーは履歴書に載っているスキルで選ぶのではなく、「志や気持ちの面で一緒にやっていける人、やっていきたいと思う人」を選ぶことが本当に重要なのです。
「スキルが揃ってもチームビルディングがバラバラの会社」よりも、「スキルが不足してもマインドが一致していてチームビルディングがしっかりしている会社」の方が圧倒的に成長スピードが早いことを学べましたね。
モテそうかどうかを見ています(笑)。
単に異性からモテるという意味ではなく、同性からも信頼を受け、人としての魅力を感じてもらえる人という意味です。モテる人は観察力がありますし、周りへの配慮をできる人なので、チームビルディングを行う際に優れた力を発揮してくれる人が多いと思います。モテるオーラを出している人が欲しいですね。
新しい買い物の価値観を作り出していきたいです。今のECサイトの王道は、ロングテール型です。ロングテール型だと消費者が自分で能動的にアクションをして、自分の欲しいものにたどり着くまで絞り込みをして購入するという仕組みになります。
私は、ECサイトが能動的に自分の好みを提供してくれるような「出会いを楽しむECサイト」を創りたいのです。例えば、自分がただスマホをいじっているだけで、自分の好きだと思えるものがどんどん見つかってしまうようなECサイトを実現させていきたいと思っています。
学生でしかできない時間の使い方や、学生だから許される時間の使い方をしてみることをオススメします。
とくにインプットの時間を大切にして欲しいですね。社会人は圧倒的にアウトプットに時間を費やすことになります。だからこそ、学生のうちは楽しみながらインプットできる何かに取り組めると良いですね。
起業は自分の為にすることではありません。社会や他者の為に何かをしたいという気持ちがないと長続きしないものです。周りに何か影響を与えたいという気持ちが強くあるのであれば起業すれば良いと思います。そういった事を学生の間に自分自身を見つめ直して考えてみるのもアリだと思います。
本記事の作成者:佐賀 智之
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