起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

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2015.11.25

「起業は人生というゲームのルールを変える唯一の方法」

株式会社ショーケース・ティービー　取締役副社長(創業者) / 永田豊志

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【起業はルールを変える唯一の方法】

業界の複数の専門家から話を伺い、ビジネスモデルを組み立て、小規模なテストを行った上で本格始動すると、失敗しづらい起業ができるのですね！
起業で今以上に成功するために、もし学生時代の自分へ戻れるなら何をしたいですか？

シリコンバレーに行きます。
同じインターネット業界でも日本のサービスは日本でしか使用されていません。グローバル展開されているインターネットサービスのほとんどはアメリカのサービスです。それは何故なのか。西海岸にスタートアップを支援する環境が整っていることや、レベルの高いクリエイターが集結している等の様々な理由が考えられます。そういった世界をリードする環境に直接目に触れ、体験してみたいですね。そしてできれば日本に限らないグローバル展開のできるサービスを行うための学びを得たいと思います。
こういった経験は学生だからこそ体験しやすいチャンスなのです。学生は失敗の許容量が大きいのも特権です。早い時期に失敗できるような経験を積んでいくことも大切です。

起業を志す学生が今のうちに学んでおいた方が良いことはありますか？

世界中を歩いてみた方が良いです。
卒業間近に西海岸の方に旅行にいったのですが、あまりのカルチャーの違いに驚いた経験があります。日本から離れたところに行くほど異なる価値観が多いことを実感しました。その後、欧州、アジア、アフリカと世界を歩き回りましたが、歩くことで世界は価値観のぶつかり合いだということに気がつきます。バックパッカー出身の起業家は多いのですが、異なる価値観に触れることで日本にあればいいのにと思う経験や、その逆の経験もあり、それが起業への気づきを得られるチャンスになるのです。海外を歩くことで起業のチャンスがそこら中に見えてくるのです。

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起業して良かったことや、挫折した経験があれば教えてください。

私は「経営をしている自分が好き」なんですよ。会社経営をしていると胃がねじれるような困りごとは山ほどあります。しかし、サラリーマンに戻りたいかと言うと、まったくそうは思いません。自分で考えて自分で判断するという生き方をしたいと思っているからです。社長の自殺率はサラリーマンと比較すると非常に割合も少ないそうです。

実際にサラリーマンも仕事のほとんどは大変な部分が占めており、日々ツラい思いをしている人が多いです。経営者の方が実は仕事が楽なのでしょうか？

それは視点が違うのです。
経営的な視点を持つ人と、目の前の仕事にただ取り組む人が、テレアポや営業活動を同じように行ったとして、仕事に感じるストレスは全く異なるものになります。経営的な視点を持つ人は、「今の仕事は会社の未来を作る壮大なパズルの一部」として考えます。目の前の仕事にただ取り組む人は、「今月のノルマ」だけを見ています。

弊社の場合で言えば、経営的な視点を持つ人は「おもてなしのサービス」を提供することによって「日本のオンラインビジネスの底上げ」や、おもてなしのサービスによって得られたデータにより「今までになかった物凄い付加価値の高いサービス実現」のための一部として与えられた仕事に取り組んでいるのです。
経営的な視点を持つ仕事は「とてもクリエイティブで楽しいもの」となるのです。仕事に取り組む「視点を変えれば」仕事は本来楽しめるものです。

今後のビジョンを教えて下さい。

弊社のサービスは業界のリーディングカンパニーに多数導入をして頂いておりますが、日本企業の数で考えると未だごく一部のクライアント様にしかご利用いただけてないと考えています。今後はさらに国内でのクライアント企業さまを増やしていきたいです。同時にインターネットで「おもてなし」という機能を通じてオンラインビジネスに貢献していくことは日本に限らず世界中に寄与できるポテンシャルがあると考えているため、今後はグローバル展開にも力を入れていきたいですね。私個人としてもショーケース・ティービーのグローバル展開の担い手となっていき、日本という基盤に捉われずに世界から必要とされるサービスを発信していきたいと思っています。世界への挑戦者でありたいですね。

the Entrepreneur(アントレプレナー)読者へメッセージをお願いします。

人生をゲームに例えると、起業というのは「ゲームのルールを変える唯一の方法」です。雇われる側から、雇う側になると「全てのビジネスのルールが180度変わる」ことを実感します。雇われる側は「ルールがあって、ルールに従う」というのが普通です。しかし雇う側は「ルールが無いので、ルールを創る」ことから始まります。雇う側特有のストレス等もありますが、雇われる側の時にはできなかった経験が自分自身を大きく成長させてくれます。私はなるべく多くの人に起業して欲しいと思っています。海外では大手企業に入るか、起業するかという選択肢が一般的です。日本では起業に対して大変なイメージが先行していますが、少なくとも私にとって起業とは楽しくやりがいのあることばかりです。特に若いうちだからこそ挑戦する領域を広く設定できるものです。若いうちに挑戦してたくさん失敗してください。それが将来大きな成功を引き寄せる重要な経験になっていきます。