「コンプレックスを抱える人々を笑顔にしたい」
株式会社ドウゲンザッカーバーグ/檜垣 雄介
インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)
慶應義塾大学大学院理工学研究科中退。
株式会社ガイアックスでインターンとして法人向けグループウェアの営業を行い、学生ながら東証一部上場企業の子会社と提携をまとめる。
その後、ドウゲンザッカーバーグを創業。スマートフォンアプリの企画を行い、3年連続で増収増益を達成。
安定収益の基盤を作ったあとは、中核事業「医師が教えるコンプレックス解決メディア NICOLY(ニコリー) https://nicoly.jp」を企画。
「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」をミッションに掲げ、劣等コンプレックスで悩んでいる人を減らす取り組みをしている。
4ヶ月ほど前から、「コンプレックスで悩んでいる人を”笑顔”に」をスローガンに、『NICOLY(ニコリー)』というコンプレックス解決メディアを立ち上げました。今は、全ての収益とリソースを投下して、『NICOLY』を運営しています。
『NICOLY』より前の事業を何回も失敗した後、自分だけで考え込まずに、とにかく色々な人に会って、話をするようにしていた時期があったんです。その時にある投資家の方と話をしてて、ある病院送客のサービスの話題になったんです。
その流れで、「医療分野で何か檜垣くんの興味あることはないの?」と聞かれた時に、コンプレックスについての話をしたんです。
僕、実は19歳のころから薄毛に悩んでいて、月2万円も払いながら、薄毛の専門病院に通っていたんですよ。その話をしたら、その投資家の方に、「それいいじゃん!」って言われたのがきっかけですね。
しかも、コンプレックスって結構、スマートフォンが普及した今の時代と相性がいいんですよね。僕の会社はスマートフォンのアプリをずっと作ってきたので、スマートフォンによって世の中がどう変わるかをずっと見てたんですよ。やっぱりスマートフォンが普及したことで、コンプレックス系のワードって検索数が軒並み伸びているんですよね。 それに多くの人は家族共用のパソコンでは検索したがらないんです。履歴が残るし、後ろから見られるかもしれないから。だからみんな、夜、布団の中でスマートフォンで、「ハゲ」とか、「しわ」とか、「たるみ」とか、調べまくってるんですよ。
そのようにコンプレックス系のワードの検索数ってすごい伸びてるんですが、提供するメディア側は、個人がアフィリエイト目的でやっているブログっぽいものとか、怪しいサイトがすごく多いんです。そこに、きちんとしたサイトを提供したら絶対に価値があると思ったので『NICOLY』をやっています。
そうですね。僕自身が大学生の時に頭皮にコンプレックスを持っていた経緯があって、本気で悩んでいたんですよ。大学生のころって、そういうコンプレックスですごく悩むじゃないですか。
例えば、女の子とかも、今みんなダイエットしてるじゃないですか。実はそのせいで今、女の子が摂取するカロリーって戦後直後よりも少ないんですよ。つまり女の子の体がどんどんガリガリになりつつあり、それはテレビというメディアが海外の、体が細いモデルを映すようになって、「ああ、これくらい細いのが可愛い女の子なんだな」っていう価値観が世の中に広がったからなんです。
でも実際、男子目線からすると、別にそんなにガリガリじゃなくてもいいじゃないですか。つまり世の中の価値観の基準がずれているんですよ。その「ずれ」を、メディアで直すことができると思うんですよね。「健康体重でいいんだよ」って。
LGBT問題なんかもそうですけど、『NICOLY』は、世の中の価値観の基準を、適正なところに戻して、それで、コンプレックスで悩んでいる人を笑顔にしていけるなって、そう思いますね。