「コンプレックスを抱える人々を笑顔にしたい」
株式会社ドウゲンザッカーバーグ/檜垣 雄介
創業当初から、受託開発は一切せずに、自分たちで企画したサービスで収益を得る、ということをずっとやっていました
もともとは、シェアハウスの学生でプログラミングの勉強を始めたんですよ。 それで、プログラミングを勉強するために、普通に本で勉強しているだけでは面白くないので、「何か自分たちで企画をして、それを二週間に一つ作っていき、それをサービスとしてどんどん出していく」という方法を取りました。 その試みがすごく楽しかったので、起業しようという流れになりました。なので、そもそも受託でアプリを作るという発想がありませんでしたし、「自分たちで企画をする」というのが楽しくて事業を始めました。
うちの企業は絶対、受託とアルバイトは使わないということを創業の時に決めています。というのも、僕の興味は何かを作る、というところにあるんですよね。僕はエンジニアではないので、正確に言えば、「どういうサービスが世の中に受け入れられるのか」とか、「どういうサービスが儲かるのか」とか、そういう世の中の仕組みのようなところに興味があります。
なので、受託をやることには全く興味がなかったです。受託開発の商品を作るとお金が発生するという仕組みはやらなくても分かるよね、と。それとは違って、じゃあ実際は「どういうサービスが世の中に受け入れられるのか」というところに興味がありました。
いえ、そうではないですね。僕が特に、声を大にして言いたいのは、 僕自身はだいぶ凡人の部類で、例えば中学受験も第一志望校に受かってないですし、大学受験も、第二志望校なんですよね。
いわゆる長期留学に行ったとか、そういう経験も無いですし、ちょっとだけ、人より頑張れるところはあるけど、僕の頭の良さって、並だなって思っているんですよ。
なので、僕が思うのは、起業って一般の人でもすごく簡単に、絶対できると思うんですよね。
そもそも、僕が会社作ったときビジョンみたいなものって無かったんですよ。そうやって、なりゆきで起業したごく普通の人が、大きい会社を作れるのかっていうのを、僕は自分を通して実験したいです。それができたら、再現可能性があるモデルが一つできますよね。孫正義さん達のような偉大な経営者を見ると、最初から明確なビジョンがあって、50年計画を作っていたりと、とてもじゃないけど自分じゃ無理だなって思うんですよ。
もともとビジョン持っている人は、幼いころに恵まれない環境で育った人も多く、そういった人が起業して成功するのは、僕は結構当たり前だと思ってます。これからの日本は、生活インフラや教育環境が整っているために、みんなある程度満足して生きていくことが可能だと思います。これからの日本社会って、起業する必然性も無ければハングリー精神も必要無いわけじゃないですか。そんな中で、普通の人が起業して成功できるっていうモデルを作れたら、日本は今まで以上に成長できる可能性があるわけですよね。そういう試みをどんどんいけたらいいなと思っています。