環境は関係なく、その場で頑張る
株式会社アーツ・マーケティング / 山本純子
(株)アーツ・マーケティング代表 1997 年 慶応義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業。 大学在学時よりゲーム業界に携わり、主にオンライン・ゲームのマーケティング、調達、事業開発等に従事。 退職後 2009 年慶応義塾大学大学院アート・マネジメント分野修士課程に入学。同年末に IT の力で芸術を広めるために株式会社アーツ・マーケティングを立ち上げる。 2011 年修士課程終了後よりクラウド・ファンディングの研究を始め、慶応義塾大学 SFC 研究所上席所員(訪問)を経て、現在、企画・コンサルティング・事業開発、及び講演・レクチャー等を行う。
現在は、クラウドファンディングに関連する事業をメインで行っています。その中でも、企業などから依頼されて、「クラウドファンディングを利用して事業を立ち上げたい」というニーズが先方にある場合に、事業化する前の調査やコンサルティングなどを請け負っています。 企業様と一緒にやる際は、事業の企画書作りまでやらせて頂くことが多いですね。それに付随して、企業内や公の機関、大学等で、クラウドファンディングの講師もやらせてもらっています。
学生の頃、劇場でアルバイトをしていました。その時からアートや芸術が好きだなと思っていましたね。私は、ゲーム会社の音楽部門でバイトをしていて、そのまま入社し、結局ゲーム業界には10年間いました。特に20代半ば以降はオンライン・ゲーム業界でマーケティングをしていました。ただ、この業界にいて感じたのは、ゲームが好きな人には敵わないなということでした。私はゲームをしない人だったので、小さいころから、ゲームが好きで、やり続けている人には勝てないんですね。
ただ、業務としていた「Web」と「マーケティング」には魅力を感じていました。自分が打ち込めるのは何だろうと考えた時に、幼い時から好きだったアートだなと感じ、それなら私の好きなアートと、魅力を感じる「Web」と「マーケティング」に関連する仕事をしようと思ったんです。
私は、2つのパターンがあると思います。1つは、学生時代からアートギャラリーや美術館でアルバイトをして、頑張る。しかし、この道は非常に狭き門でなかなか難しいです。なので、まずは企業に入って、何らかのスキルを身に付けることも非常に重要だと思います。アートで仕事をしたいという夢を持ちつつも、自分と縁があった会社で、しっかり頑張ることが大切なんですね。環境は関係なく、その場で頑張りつつ、アートで仕事をすることも諦めない。また、新しく得たスキルによって自分で生み出すことができるかもしれません。なので、まずは何らかのスキルを身につけ、そこから自分が目指しているアートの道に挑むのも一つの手段だと思います。