5回以上会いに行く
株式会社しんがり / 清水智
大学卒業後は、京都にてベンチャー企業のコンサルティングを2年間経験。
その後、セカンドアカデミー(株)にて執行役員として大学社会人教育事業を立ち上げる。2009年にメルマガ広告ポータルサイト「メルマガパートナー」を開設。350メルマガと提携し、事業化に成功する。これまでに10以上の専門ポータルサイトの事業化を経験。ポータルサイトコンサルタントとして、企業へのコンサルティング業務、各種セミナーを実施している。
大学時代は、学校から足が遠ざかっていました。卒業の際も、単位がギリギリで、焦ったことを覚えています。今でも、4年生の最後に卒業できるかどうかの判定結果の瞬間を夢に見ます。起きてホッとしますね(笑)。
その代わりに、大学1年生の春から卒業までみっちり営業のバイトをしていました。飛び込み営業で、通算2,000件は軽く超えていると思います。というのも、大学1年生の時点で、将来は社長になりたいと考えていて、その為にはどうしたらいいだろうと考えた時に、「まずは営業力が必要だろう」という勘違いから、営業のアルバイトをするようになりました。でも、営業トークを身につけ、相手のニーズを調べてから提案できるようになったのも、このアルバイトのお陰です。
最初に思ったのは高校3年生の時ですかね。というのも、僕のまわりには勉強ができる同級生が多くて、そういう環境で生活していると、劣等感ばかり感じていました。そこで、社長になれば一発逆転できると思いました。今思うと、当時は大きな勘違いをしていましたね(笑)。
そう思いながら大学生活を過ごしていたのですが、たまたま100人以上の経営者にインタビューできる機会があり、その体験を通じて、社長への想いが明確な憧れに変わり、そこから社長になるための準備を始めました。
今でこそ、インターンが市民権を得ているけど、僕らが大学生の頃は、まだまだインターンという制度が世間に知られていませんでした。そんな中で、大学2年時に、僕の友人がネットベンチャーでインターンをしていて、面白そうだなと思ったのがきっかけでした。
そして、ベンチャー企業を取材・報道している会社で、インターンをさせてもらいました。その活動の一環で、たくさんの社長や起業家に会う機会に恵まれました。このインターンは1年間365日ほぼ無休で必死にやっていたことを覚えています。
色んな経営者がいましたが、当時インターンをさせてもらっていた会社の社長が最も印象に残っているというか、影響を受けています。当時は、起業家に対する視野が狭かったということもあり、有名な方に目が行きがちでした。しかしながら、今振り返ってみると、一生懸命仕事に打ち込んでいたり、人とは違う面白いことをやっていたりする方が輝いていたな、と今では思います。その一人が、インターン先の社長です。
大きく分けると、三つあります。
一つ目は、色々なビジネスモデルを知れたということです。どんなビジネスモデルが、社会で通用するか、というのを大学生という若い時点で知れたのは大きかったと思いますし、今でも役立っていると感じます。
二つ目は、インタビューを通して相手から話を引き出す力や、取材内容を発信するところまで行ったので、文章を作成する能力も身に付いたと思います。
三つ目は、華やかなものではなくて、一生懸命やっている人にこそ価値があるということに気付けたことです。ベンチャーというのは一見華やかなように思われがちですが、実は相当な努力をしているというのを、実際に目の当たりに出来たのは、良い経験だったと思います。
大学時代で、社会や仕事について、実体験を通して学ぶ事が出来ましたね。