『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第16弾】
AMoAd 大久保社長
「”自分を変える勇気“を持つ」
〜無駄なプライドは捨てていけ!〜
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第16弾』
株式会社AMoAd 大久保 晶平
「20代で、自分の不得意分野を決めて、チャレンジをしないという選択をするのはもったいない」
という言葉が心に残っています。
これは、専務取締役の岡本さんに言われた言葉です。
ちょうど、私がAMoAdの社長になって1年程たった頃、なかなか業績が伸びず、「自分は社長に向いていないのではないか」という思いを持ち始めている時期でした。
そんな時に、
「社会人3~4年目ぐらいで自分の可能性を決めて、何者でもない状態の自分に上限を決める意味はあるのか?」
と言われて、自分自身について考えを巡らせました。
その言葉のおかげで、
「まだまだ、何にでもなれる可能性があるのに、そこに自分の上限を敷くのはもったいない。」「まだまだチャレンジしていこう。」
と思うことができました。
あくまでも、「社長は役割にすぎない」ということです。
最終的に、会社としての決定、判断をするのは、経営者としての1つの仕事ですが、それは、あくまでも役割にすぎません。
“社長であるから“、”最終決定者であるから“といって傲慢にならないように気をつけています。
いわゆる“社長感”のようなものは出し過ぎないようにして、風通しのよい会社を目指しています。
社員のメンバーと話をするときも、上下の関係ではなく、ただの役割の違いとして捉えてコミュニケ―ションをとることを意識しています。
また、なんでもかんでも社長を通さないと決められない組織にはしたくないので、社員のメンバーにも裁量権を与えたいという気持ちが強いです。
私自身も裁量権のある会社に入りたくてサイバーエージェントに来たので、AMoAdでもそれを実現したいと思っています。
「自分を変える勇気」をもつことを大切にしています。
サイバーエージェントという会社にいると、自分自身毎年のように価値観が変わっていきます。
そうやって自分が変わっていくことによって、過去の自分には見えていなかったものが見えるようになります。
「今の自分は変わる勇気を持てているか」は、定期的に見直すようにしています。
「自分を変える勇気をもつ」ためには、
「無駄なプライドを捨てる」ことが大切です。
“無駄なプライド”を持ってしまうと、なかなか自分を変えられません。
自分が変わるために不必要なプライドは捨てることです。
また、「自分を変える勇気」と言ってしまうと、
すごく大きな決断をして、ガラッと変えなければならないと思ってしまうかもしれません。
しかし、いきなり大きな変化を生み出すことは難しいです。
小さな変化でもいいから、1つずつ積み重ねることが大切です。
例えば、
「今まで10時に出社していたのを、明日の朝からは9時に出社するようにする。」ということも、変化の1つです。
最初から大きく変える勇気を持つのは難しいと思いますが、
何かしら行動を変えてみて、その結果、良い変化が生まれれば、
「変えることに意味がある」「変えることは自分にとってプラスになる」ことを体で実感できます。
そうやって、「自分を変える勇気」を持つことの重要性に気づけば、「自分を変える勇気」は自然と湧いてくるはずです。
考えすぎて動けなくなる前に、小さい行動でもいいから、即行動にうつしてみると良いと思います。