『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第20弾】前編
「たった1つのブログがキャリアを変えた」
新R25渡辺編集長の人生のターニングポイントとは?
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第20弾』
新R25 編集長 渡辺 将基
ターニングポイントは2つあって、
1つは、「自分とは縁のなかったIT業界に飛び込んだこと」
もう1つは、「ブログ始めたこと」です。
実はモンスター・ラボの前に、ベンチャー企業の採用支援会社に営業として入社しています。
何もやりたいことがない中で、「自分のタイプ的に営業が向いてるのかな」「ベンチャー企業の社長にアポを取って直接話ができる仕事は面白そうだ」という気持ちで入社したのですが、すぐにリーマンショックが起きてその会社の経営がだいぶ揺らいでしまい・・・。
その時に、ちょうど採用を手伝っていたモンスター・ラボの社長から声かけてもらって転職しました。
ちなみに、大学時代は家にパソコンがなくて、慶応に置いてある共有のパソコンしか触ったことがない状態でした。だからITには相当疎かったんですけど、社長が素敵な人だったし、成長産業だったから、勢いで「エイヤ!」と入社を決めた感じで。正直怖かったですね(笑)。
初日に「ブラウザー立ち上げて!」って言われたんですけど、
自分、ブラウザーを知らなかったのでIE(ブラウザー)を立ち上げて、“ブラウザー”って検索してたくらいで(笑)。
最初は、Webサービスやスマホアプリの受託開発の企画営業をやっていました。
開発の見積もりをするときって、「こういうサービスをつくるにはこういう工程とこういう機能が必要で、それぞれの作業にはこれくらい工数がかかる」ということを把握していないといけないんです。
僕はそれ(見積もり作業)をエンジニアに丸投げしないで、都度相談しながらなんとか自分の頭で理解するようにしていたんですが、そのうちにシステム開発の概念や仕組みがわかるようになりました。
すると今度は、受注したプロジェクトを自分で回すようになって。そんなことを続けているうちにサービスをつくる側になりたいという気持ちが出てきて、カカクコムに転職しました。
「自分で裁量を持ってサービスを創りたい」と思ったときに、それを実現できそうな環境だったからです。
子会社のように小さく組織を組んで、大きな裁量権をあたえてくれる環境も魅力的でした。
サイバーエージェントの前に在籍していたカカクコムは、大きなサービスを大人数で丁寧につくっていたので、入社したばかりの自分にはあまり裁量はありませんでした。
まぁそれは当然だと思うんですが、当時はそれにモヤモヤしていて、「自分はもっとやれるんだ」「もっと思いっきり仕事がしたい」と思っていました。
ちょうどそんなときに、「モックプランコンテスト」というサイバーエージェント主催の社会人向けのコンテストがあったんです。
アプリのUIだけつくれば審査してもらえるコンテストだったので、興味本位で前職の同僚と応募してみたんですが、そこで運良く優勝することができて。そのあとに社長の藤田に声をかけてもらって、UI・UXディレクターとしてサイバーエージェントに入社することになりました。