『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第20弾】前編
「たった1つのブログがキャリアを変えた」
新R25渡辺編集長の人生のターニングポイントとは?
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第20弾』
新R25 編集長 渡辺 将基
カカクコムでくすぶっていたときに、ブログで自分の意見を発信してみたいと思ったんですよね。ふだん自分で考えていることをぶつけられる人がまわりにいなかったので。
結果的に、このブログが自分のキャリアを変えました。
当時はサービス設計とかUIの話が中心で、「なんでこのサービスはうまくいっているのか?」「自分だったらこのサービスをこう改善する」みたいなことを書いたりしていました。
そうやって自分なりの考えをアウトプットしはじめたら、だんだんブログを見てくれてる人やエントリーへの反応が増えてきて、さらにブログを書くことにハマっていきました。
すると、いつのまにか外からは“UIの専門家“のように見てもらえるようになって、「イベントで登壇してほしい」というお話もいただけるようになりました。サイバーエージェントに入る時も、ブログを書いていたおかげで、やりがいのあるポジションを任せていただいたと思っています。
あと、リブセンスが上場したぐらいの時期に「なぜリブセンスのビジネスがうまくいっているのか」をブログにまとめたら、同社の村上社長から「ディスカッションしたいです!」というメッセージが来たこともありましたね。発信することでいろんな機会を手にしてきました。
会社の中にいても、発信量が多い人は、「この人はどういう価値観を持っていて、どういうことがしたいのか」が見えるから、その人の力が生かせる仕事が回ってくるようになります。
アウトプットする場所はブログでもTwitterでもなんでもいいですが、発信することで、自分が生きる仕事を引き寄せることができるようになると思います。
よく聞かれるんですよね。
「なんでそんなにストイックなんですか?」とか、「なんでそんなにモチベーション高いんですか?」とか。
確かに、何回か転職をしましたが、仕事のモチベーションが落ちたタイミングは一回もなかったので、多分常にモチベーションを持って働けるタイプな気はしています。
自分がモチベーションを高く維持できる理由の一つは、ベースの「自己肯定感の高さ」があると思います。
自己肯定感が高いから、「全力でやれば、なんでもやればできるんじゃないか」と思ってます。
なぜ自己肯定感が高いのかというと、
「初めはできなかったことが、自分の努力と創意工夫によって、できるようになる」という成功体験を昔から何度もしているからかなと。不器用だし非効率なので、初めからうまくできることは少ないんですけど、そういう突破体験を積んでいると、だんだんと「やればできるはずだ」という気持ちがつくられていきます。
一方で、そういう経験が少ないと「自分はやっても無理なんじゃないか」と諦めグセがついちゃうんだと思います。
だから根っこの自己肯定感はとても重要で、それがあるから自分は希望を持って働けているし、タフにいられるのだと思います。
どんな辛い時でも、「諦めなければ絶対何とかなるはずだ」っていつでも本気で思っています。
本記事の作成者:黒田訓英