学習記録×コミュニケーションで新たな学習の支援を
スタディプラス株式会社 廣瀬 高志
<経歴>
スタディプラス株式会社 廣瀬 高志
大学進学希望の高3生の2人に1人が利用する学習管理アプリ「Studyplus」や教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」を運営。1987年東京生まれ。2010年慶應義塾大学在学中に創業。
「Studyplus」というBtoCの学習管理アプリと「Studyplus for School」という塾予備校・学校向けのBtoBサービスを提供しています。「Studyplus」は勉強の記録管理やSNS機能を通じて、1人だと続けるのが難しい学習の継続をサポートするサービスです。こちらは、主に広告でマネタイズをしており 、特に大学法人のお客様からの広告出稿がメインとなっています。「Studyplus for School」は塾、予備校、学校(特に中学、高校)にて導入をいただいています。代表的なお客様は河合塾様で、昨年の4月から全校・全生徒向けに導入いただいております。Studyplus for Schoolは、生徒一人ひとりがStudyplusでつけた学習記録のデータを、塾や学校の先生に可視化して提供しています。先生は可視化された学習記録を見ながら、オンラインで生徒とコミュニケーションを取り、励ましながら指導することができます。
タイミング的なきっかけは、2010年の3月にネットプライスドットコム(現在はBEENOS)のビジネスコンテストに出て、優秀賞をいただいたことです。副賞として、オフィスを一年間使用できる権利を頂きました。それがすごくチャンスだと思って、起業を決意しました。そのビジネスコンテストで出したアイデアは今のStudyplusとStudyplus for Schoolに非常に近いもので、起業の際にもそのアイデアをほとんどそのまま起用しました。きっかけはビジネスコンテストでしたが、元々小学生の頃から、「将来、起業したいな」と思っていました。もしその時に起業していなかったとしても、いずれは、起業していたかなと思います。
学習する人にとって1番の課題が、「学習を継続するのは難しい」ということだと思ったからです。その課題を解決することができれば、多くの人をサポートすることができると考えていました。僕は大学受験の時に、予備校に1年通っていました。その時、カリスマ講師の方が担当する授業はとても面白かったのですが、授業以外での学習のサポートがほとんどなかったという原体験がありました。そもそも、教育とは、1人ひとりの学習者の学習が達成されて、 なりたい自分に近づいていくためにあるものだと思います。だとすると、教育というのは手段であって、目的ではない。教育とは、学習の支援である。しかし、授業以外の学習の支援が足りてないのではないかと思ったことが大きなきっかけですね。