失敗しても良い。大事なのはそこから何を得るのか
アルカディアス / 倖野 真
ある意味、今も十分に意識できていないと思っています。
他の経営者の方々を見ると、自分はまだまだ経営や事業について学んだり、意識を高めなくてはいけないと思いますね。
僕は右も左もわからず、名刺の出し方もよくわからない、きっちり敬語もしゃべれない状態で起業をしてしまいました。確かに資格は取りましたけども、当然ながら学問と現実は全く違いましたね。学問も一つの視点にはなりますが、実務でしか学べないものも山程あります。
資格を取ったことで傲慢になっていたのか、何もわからない事さえも、わからなく、自分がわからないことも素直に認められない状態でしたね。それでも、交流会などで出会う人に「それは違うよ」と教えて頂いたり、セミナーなどで人が指摘されているのを見て、気づき、改善していきました。
大学時代に中小企業診断士の資格を取ったので、コンサルティング会社に就職しようと思っていました。
そして、外資系のコンサルティング会社を狙うのですが、見事玉砕。他に行きたいところは特になく、卒業=就職という常識が、自分にはあまりしっくり来なかったんです。
そんな時に本やセミナーでいろいろ学ばせてもらっていた本田健さんが一度も就職をしていないということを知り、「そういう生き方もあるんだ!」「自分も就職せずに起業してみよう」と思ったんです。それがキッカケです。
僕は自由をとても大切にしています。そういう意味では自分のライフスタイルとして、とても合っていると思います。
そして、自分のやりたい事をやれるという事は魅力だと思います。会社に勤めている友人などを見ると、特に若いうちはやりたい事よりも与えられた事をやるウエイトが大きいと思います。起業をして思ったのは、「起業したらやりたい事をやれば良いし、やりたくない事はやらなくて良い」という事です。これは起業の素晴らしい所ですね。