「書」と「IT」 の融合
書道家 / 武田双雲
私は一切しなかったです。ブランディングなんてわかりません。ブランド力を上げようとしたこともなく、正直なところ営業もしたこともありません。私は、人とのご縁でここまできたんです。例えば、最初は雑誌から始まり、ラジオ、メールマガジンと派生していって、読者が100人から500人、1000人に増えていきました。その後、メールマガジンが書籍化され、学校の教科書に使われるようになったんです。最終的には、テレビに出るようになり、視聴率が1位になったこともありました。私が出ている番組を1000万人以上が見るようになったんですね。 小さなきっかけから、本当に広がっていきました。
私の心の中には2人いるんです。目の前に起こっていることに単純にすごく驚いている自分と、超自信過剰な自分です。自分に自信がなくて謙虚な方は、「いいえ僕なんてとんでもございません」と常に感じていたのですが、逆に「俺は世界を変えてやる」などと思っている自分もいました。クリスマスを超えるイベントを作ってやるとか、歴史上で有名な孔子を超えるとかも言っていました。笑 現在、ある部分では活躍しているとも言える自分に対しても、もう一人の自分は、「まだまだこんなもんか、小さいな」って常に感じていますね。
学生時代の時はそのような感覚はまだ持っていませんでした。ただ、宇宙には興味がありました。アインシュタインの相対性理論や、量子学に興味を持っていました。それが両極端の考え方を持つ事に繋がったのかもしれないですね。周りと話している時に、地球や人類をどうにかしたいと言うので、よく「話しが大きいですね」と言われていたのですが、自分にとっては人類なんてまだまだ小さい単位だと思っているんですよ。時間軸でみても人類が存在している時間は短いですし。
壮大かどうかは、相対的なことですもんね。笑