「書」と「IT」 の融合
書道家 / 武田双雲
ビジョンが現実を引き寄せているのではないでしょうか。 私の場合、戦略、戦術、ブランディングなどは全くないんです。実際に、「今」と「ビジョン」だけでここまで来たので。1年後、5年後、10年後 の目標も一切ありません。いちいち計算するのは僕には合わないと感じているんです。私は出会った物すべてがベストだと常に思っています。それが、物でも、人でもです。少し言い方を変えるならば「行き当たりばっちり」といった感じだと思います。ただ、「ばっちり」にさせて頂いているのは、他でもない周りの方々のお陰だと感じています。この感覚はビジョンを叶える最短の道だと私は思います。
そうかもしれません。 やはり、社長という役割で考えると、「行き当たりばっちり」という感覚を持ちながら進んでいくと、「早く何か決めてくださいよ!」と絶対に社員から言われると思います。マイルストーンを置かなければいけない役割だと思うので。 ただ、もし社長が私みたいなタイプでも、参謀が出てきて、周りが決めてくれる場合もあると思います。
魅力的なビジョンがあることが大切だと思います。 そして何より、「喜び上手」と「喜ばせ上手」ですね。 相手を喜ばせる方法は、何より自分が喜ぶ事だと思うんです。 これがすべてだと思います。
僕の中に、すべての瞬間を喜ぼうという意識が常にあって、その人が好きだとか役に立たないなども一切関係ないんです。結局、喜んでもらうことが人間嬉しいと思いますし、喜ぶ人に恵みが巡ってくるんだと思います。
物、知恵、お金、人材をあげたい時に、絶対に喜んでくれる人にあげたいじゃないですか。 これは、どんなビジネスの手法よりも、もしかしたら大事なものかもしれません。 例えば利益は大事だけど、利益を出す為に行う社員とのミーティングや、商品開発のプロセスなどを楽しまないとなんのためにやっているかわからないですよね。 最近、本屋に行くと「いかに人を喜ばせるか」に関係する本が多くあると思うのですが、まず自分自身が喜ばないと、人は喜ばせられないと思います。
まずは、朝起きたときに喜びます。後は、ぱっと目に入ったものを一つ一つ喜ぶんです。そうやって生きている人には、勝手に恵みが集まってくるんです。そして、集まってくるから、返したくなるんですよね。見返りをもとめずに。この循環が世の中のすべてに足りないものだと思います。受験もなんのためにやっているかもわからない人が多いと思います。勉強をなんのためにするかというと、それは喜ぶためだと思います。
世のため人の為の根底にあるのは、感謝だと思います。感謝しようとしても実際、難しいですよ、なんか感謝はすごくレベルが高くて、しないといけないという義務が出てくるんです。喜ぶのは簡単なんですよ。なんで犬がご飯をタダで食べれるかと考えたら、犬ってしっぽをふるからなんです。犬は働いてもないのに、ご飯食べていますからね。犬は主人が帰ったきたらめっちゃ喜んで、どんな時にも喜ぶじゃないですか。もはや、犬革命ですよ。だから喜ばせようとするより、喜んだほうが良いんです。夫婦の法則にも、親子の法則も同じです。社内でも一緒だと思います。
人間関係にすべてにつながることなんですね。
喜んでいると、感謝しますもんね。
喜ぶと、色々な人が集まってくるんです。
そして、恵みが来て、溢れるんですよ。
そして、周りにお裾分けするんです。
いっぱいお肉もらったら隣近所に分けるように。
お裾分けをすると相手が感謝して、お返しがきて、この循環が感謝なんですよね。
感謝というのは、仕組みが必要で感謝しなきゃじゃなくて、自然と感謝が沸き上がってくるような環境づくりが大切なんです。
そうするとすべてがうまくいって、頑張らなくていいんです。
未来の事も大切だけど、毎日を楽しんで欲しい。目の前の嫌な事も、大変なんことも、一瞬一瞬を大切にして欲しい。朝起きるときも、目の前にいる家族、友達だったり、起こる出来事を一つ一つを味わって欲しいです。明日よりも、夢よりも大事なのが、今日なんです。何よりも大切なんですよ。どんな夢を叶える事よりも、今日という一日のほうが大事なんです。自分の体のことだったり、目の前の人だったり、今日の積み重ねでしか未来はないんです。毎日、喜んで欲しいです。