The world is smaller than you think
旅人 / 太田英基
当時の自分と30歳の時点でのなりたい自分とのギャップが数多くあって、それが僕の中ではやらなきゃいけないことだと思っていました。
これから自分に必要なこととして、英語力を身につけること、世界中に友達をつくること、世界を肌で感じ学ぶことが必要だと思っていました。
つまり、これらは僕が今後やらなければならないと考えていたことでした。
そして僕は以前から人生の何処かで世界一周の旅にでたいと思っていました。 つまり、やりたいことの一つでした。
やらなければいけないことを、やりたいことの中で実現できたら一番幸せな選択肢なのではないかと僕は考えました。
Must(やらなければならないこと)とWant(やりたいこと)を組み合わせると、Bestな選択肢になるのです。
そうして僕は自身の目的を持ち、世界一周の旅にでることを決めました。
そうですね。長期間でなくても実際に国外に出て欲しいと思いますね。
国内にいると、日本という国の良いところと悪いところって中々見えてこないと思うんです。その分、海外にいると他の国と比較できるようになります。比較することで見えてくるものもありますし、海外にでると外国人に日本人としての質問を沢山されるんですね。そういう中で、日本という国が自分の中で見えてくるというのはあると思います。
やはり社会人になると、どうしても時間的な制約があるので、外に出ることは難しいと思うんです。ただ、学生であれば時間を創ることが出来ると思うので、そういう意味では学生さんたちには是非、一度世界に飛び出して欲しいという想いはありますね。
ざっくりは決めていたんですけど、実際に訪れなかった国もありますし、訪問する予定がなかったのに訪問した国もあります。基本的には「来週どこに行こう、再来週どこの街に行こう」といった感じで決めていました。
あとはその土地で逢いたい人がいるか否かで決めていました。
別に僕にしかできないとは思っていないですね。ただ、誰もやっていなかったんで、僕がやるしかないなと気合入れました。もし、他の人がすでに似たような活動を行なっていたのなら、僕にはそこまでやる必要はなかったのかもしれないです。その場合、他のミッションを見つけて行動していたと思います。
そうですね。このプロジェクトの始動を宣言したのが、2010年の4月13日なんです。僕自身の成長も含めて、フィリピンに行った時が正式なスタートだと思っているんですけれども、それで言うと5月ですね。
そうですね。僕が2年間という期間の中で得たものはとてつもなく大きいです。2年間日本を離れて、ちょっとしたコラムを書いて仕事はしていたのですが、僕自身はほぼ無職みたいなものだと思っています。なので、「同じような世代の人達が実務経験をこの2年間で積んで、大きく成長しているんだな」という風に思うと、そこに対する焦りは正直あります。でも、僕自身も全く違うベクトルで大きな経験をさせてもらっているな、というのは日々感じているので、そういう意味では、全く後悔はしていないです。
自分の本質的な部分というのはそこまで変わってはいないと思うのですが、物事を様々な視点で捉えることができるようになったのかなとは感じますね。例えば、物事には片面だけでなく両面があり、更には多面的でもあるという考え方もできるようになったなと思っています。
もう一つは、当時、「僕は無事日本に帰って来れるんだろうか?」という不安を抱えての出発だったのですが、今は時間とお金があれば世界中どこにでも行き、また会いたい人たちに会えると考えることができます。そういった意味で、自分と世界との距離というものは非常に近くなったと思っています。