どうせ批判されるなら、自分の好きなことをやって批判された方がマシ
ブロガー兼作家 / 伊藤 春香(はあちゅう)
ブロガー兼作家。慶應義塾大学法学部政治学科卒。
在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェク トを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、「はあちゅう」名で幅広く活動。
2009 年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。
2011年12月に転職し、トレンダーズで美容サービス、動画サービスに関わる。
2014年9月からフリーで活動中。催眠術師資格保有。
「はあちゅう主義」 http://ha-chu.blog.jp/
「半径5メートルの野望」という久しぶりの書き下ろし本です。夢がないと言われる世の中ですが、夢というのは「世界に出る」みたいな大きな野望だけではなくて、「美味しいものを食べたい」とか「旅に行きたい」とかそうした小さな野望を叶え続けていくことでもあると思います。半径5メートルにある野望を持って、自分の居場所を強くしていくことが新しい野心の形でもいいんじゃないか、ということを主に同世代に向けて書いています。
「自分が好きな自分になるため」です。18歳までとても引込み思案で、自分の事が嫌いでした。クラスの中での自分の存在感を考えた時に、「透明人間みたいな存在」と感じていて、ずっと「自分はクラスにはいるのにいない人」だと思って生きてきました。でも、ある日「このまま透明人間で人生終わりたくない」と自分を変える決心をしたんです。それまでは、容姿や頭脳など変えられないことを嘆いて愚痴しか言っていませんでした。でも、「今の状態を良くしていくしか自分の人生を良くする方法はないんだ」と気づいたのがきっかけで、「自分の悪いところを受け入れた上で、色々やっていけばいい」と考え方が変わり、様々な事にチャレンジするようになりました。
「やった事の後悔は日に日に小さくなるけど、やらなかった事の後悔は日に日に大きくなる」を座右の銘にしてきました。これは、尊敬する林 真理子さんの著書「野心のすすめ」の一文です。やりたい事が見つかった時、恥ずかしさや、人から批判されるのではないかといった不安が最初に出てきますよね?でも、その批判してくる人と10年も20年も一緒にいるわけじゃないし、その恥ずかしさは一瞬の事だと思えば、やらずにその後何十年も後悔するよりは、一瞬恥ずかしい思いをしてもやりたいことをやった方が良いと思ってきました。
やってみて初めて「こんなに叩かれるんだ」と知りました(笑)でも、抵抗感はなかったですね。ずっと隅っこにいた経験が飽和状態になって承認欲求がたまっていたんです。「誰かに見てもらいたい。認められたい。」という思いがあって、それがブログを手に入れたことによって、ちょっと満たされた気持ちになりました。ネットは私にとって自分を発信するためのすごく身近なツールだったんです。叩かれることもありましたが、一度出しちゃったからにはやり続けるしかないと思ってやっていました。
この10年でだいぶ強くなりました(笑)経験から気づいたことは、「どんな事をやっても叩かれるんだ」ということです。批判しようと思えばどんな方向からでも批判できます。批判されるかどうかは、たいてい、人として正しいか正しくないかではなくて、その人にとっての好き嫌いなんだと身にしみて感じました。どうせ何をしても批判されるのなら、誰かの為にやったことで批判されるより、自分の好きなことをやって批判された方が良いなと思って自分の好きなことを続けています。