今ワクワクすることから自分のキャパシティを広げる
Love’s Gallery / 藤原愛
最初に、100万円くらいの資金を集めるために、READYFOR? というクラウドファウンディングサービスに参加をしました。徐々にお金は集まっていったのですが、途中で違和感を抱きました。「そのお金は本当に必要なのか?」と疑問を抱くようになったのです。その違和感が拭いきれず、目標を達成するために声かけをしたりするのをやめて、途中で終わらせてしまいしました。
もし、その時にまとまった投資金を得て、島の人に渡していたら、今のような結果にならなかったと思います。手に追えないことを始めていたかもしれないし、今より仕事に身が入っていなかったかもしれない。最初に私の貯金で少しずつ始めていたから、島の人たちと「同じ想像力」で「同じ立場」に立つことが出来たのだと思います。フェアトレードは「支援」ではなく、「相互扶助」です。私も島の人に感謝し、島の人も私に感謝するという「お互い様精神」でやっているので、同等の立場でいることが大切です。あと、私の事業で良かったと思っているのは島の人たちが元々やっていたことの延長線上でビジネスができたことです。
はい。事業を始めた当初は、私も「支援」という考えが頭にあったのだと思います。だから、先進国に住んでいる人が良いと定義している典型的なアイディアをイメージしていました。例えば、図書館や学校の建設が正しいと思っていたのです。
でも、途中で考え方が変わりました。少しの現金で変わることはたくさんあります。私のような外にいる者が「こうするべきだ」と言ったものは、結局押し付けになってしまいます。現地の人の想像力が追いつかないまま外の者があれこれ言うとギャップが生まれてしまいます。何かを与えるだけも、そこには依存が生まれてしまいます。
だから、今は事業を通して、経済的に自立する術をお互いが確立することが大切だと思っています。そうすれば、島の村長や大人の方は自分たちや子供に必要なものを考え、自分たちで作っていくことができるからです。私が全てをやる必要はなくて、島の人たちが自分たちで考えることが大切だと思います。
起業というのは名前だけなので、肩肘張らずに楽しんで、気軽に始めてもらいたいです。ビジョンさえあれば始められます。自分の想像できる範囲でやっていったら、その積み重ねで自分のキャパはどんどん広がっていくと思います。来年の自分が想像できなくても、とりあえず「今日の自分、明日の自分がわくわくすること」があればそれを信じてやって欲しいです。
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