思い立ったらすぐに行動
行政書士法人こころ / 藤澤絢香
以前所属していた事務所から交通事故の案件等を頂いています。弁護士に寄せられる相談件数ってあまりに多くて全て受けられるわけではないんです。交通事故で後遺症が残った被害者の方の相談を受ける事が多いんですが、その後遺症が軽いものだと弁護士の場合は断ってしまう事があります。それでも困っている被害者の方はいるので、私はそうした方々の相談を受けているんですよ。また老人ホームで働いている父から、財産の管理や遺言の事で悩んでいるお年寄りがいる事を聞いているので、そういった方々の相談も受けたいと思っています。
お客様との繋がりを大切にしたいので、1度来てくださったお客様に覚えてもらえるよう務めたいですね。その繋がりを増やして「あの行政書士さんが良いよ」と紹介して頂けるような存在になりたいですね。事務所名を「こころ」にしたのもお客様の心を大切にしたいという想いがあるからなんです。お客様の心に寄り添ってご期待以上の満足を提供する事を目標に「こころ」という名前を付けました。
それから雇用できるまでに事業を拡大したいと考えています。何とか「1人じゃ限界!」と思えるようなところまで行きたいですね。弁護士事務所で事務をしていたので得意ではあるんですが、事務を任せられるような人が欲しいですね(笑)
「行政書士って何をされているんですか?」と聞かれる事も多いんですが、業務は本当に幅広くて、営業許可や建設業許可、交通事故関係や離婚相談など様々ですね。そして実は司法書士も同じなんです。ただ司法書士は簡易裁判所での裁判について一定の範囲で代理人になれる権限がありますが、行政書士にはその権限が無いので、そこが1番の違いですね。司法書士には登記専門にやっている方もいらっしゃいます。
ですが基本的にはあまり違いはないかもしれませんね。似ているからこそ弁護士法違反という問題が多く生じているんです。例えば弁護士ではない行政書士が交渉に携わった事で違反になるというケースが多いんですが、隣接しているが故ですね。交通事故などが起きた場合、どの法律家に相談するべきか悩まれる方も多いと思いますが、、裁判を念頭に置いた場合は弁護士さんに相談するべきですね。保険金の請求や後遺障害の申請等は行政書士でもできます。私はそんな「どこに相談に行けば良いのかわからない」と感じている方に来て頂けるような存在になりたいと考えているんです。
行政機関に提出する書類など行政書士しか作成できない書面もあり、それぞれの士業でその権限の範囲が細かく法律で決まっています。ただ、昔は入国管理局のビザ申請等は行政書士の専門業務といった状況だったんですが、最近では弁護士会の取組みによって弁護士もできるようになりました。それと同様に行政書士にも行政書士会というのがあるので、その取組みによって業務範囲が広がるかもしれません。実際に申請書類の代理権を数年前に獲得したので、今後の広がりは大いに有り得ますね。だからこそ今後は競争率が高くなってくるかもしれません
交通事故で大切な人が亡くなったという案件はかなり多いんですが、やはり印象に残っていますね。弁護士の先生がお客様のそういったお話を聞いている際に私はメモを残すんですが、お客様が涙ながらにお話されるので私も泣いてしまうんです。仮に被害者の方が一命を取りとめた場合でも、脊髄損傷などで体が動かなくなってしまい奥様が毎日病院に通って看病をしている、被害者の方は意識はあるので毎日子供の顔を見る事が出来る自宅介護にしたいけどその為の自宅のリフォーム代が出せずに苦しんでいるなど深刻な悩みがあるんです。ただそういったお客様は相談する事で適正な金額を請求する事が出来ます。お金が全てではありませんが、それによって悩みが軽減する事もあるようで、そのお礼の連絡を頂くと非常に嬉しいですね。