新たな発想で ファッションに革命を
株式会社ノーブル・エイペックス / 大関綾
できるだけ自由な高校に入学したいと思っていたので、それなりのレベルの高校を受けることにしました。落ちたら中卒になってしまうので必死の思いで勉強しました。本当に受かってよかったです。親には感謝しています。最初こそ反対していましたが、私の思いを理解すると惜しみなく協力してくれましたから。
私には大学に通う意思がもともとありませんでした。お客様やお取引相手様、製造で働いている方がいて、私にはその人たちへの責任と義務があるので、大学に通いながら片手間にできる仕事ではないと判断したからです。将来的に大学に通うことを考えてはいますが、今は仕事に集中したいと思っています。
普通の大学生をしていたら得られなかったたくさんの経験を得られることです。経営者になりたいからこそ我慢してきたことや、経営者だからこそ辛い思いをすることはたくさんあります。しかし、それ以上に普通味わえない貴重な体験をすることができるのが嬉しいのです。
起業当時も今も挫折の連続です。最初は自分の事業を認めて頂くことが大変でした。ネクタイ協同組合の理事長様に会いに行っては協力して欲しいと頭を下げたりしました。技術的な面で苦労したのは商品開発です。商品の完成度がここまで来るのに何百回、何千回と試作を続けたのです。商品の完成度についてはこれからも追及していきます。やはりネクタイというのは人体に着けるものですから、すべての人の身体にフィットする商品を作らないといけません。また、人脈形成も大変だったことの一つです。
初めにこのネクタイに興味を持って下さったのは大丸の方でした。実際の店舗に置き、露出を増やすことで商品の知名度を上げたかった私は、百貨店様に(電話だと18歳の女の子の言葉など相手にされないと考え)サンプルとお手紙を送りました。その努力が実り、大丸の社長さんがお声を掛けて下さったのです。それから大丸東京店の紳士服売り場に商品を置いて頂けることになりました。それがきっかけと言えると思います。