一番重要なのは「創造力」
ケアプロ株式会社 / 川添高志
そうですね。でも、一番重要なのは「創造力」だと思っています。
事業を始める前に、こういうブースや看護師、検査機器があって、こういうデータを提供し管理してやっていくというような具体的なイメージを創造することが必要なんです。
その次に、分からないことだらけの中で、お客さんのニーズを的確に捉え、社会の変化に合わせて、何が今必要なのか、それに対して僕らは何をすべきか常に考えて即行動していくことが本当に重要だと思います。
そうでしょうね。ただ、すごく難しいと思いますが、一方ですごくチャンスがありますね。
医療界は約30、40兆円の大きな市場があり、チャンスが大きい。
ただ、今まで皆がチャレンジしてこなかったということはやはり難しいところだと思います。
僕の場合は、やはり医療の現場のことを良く知っているというのと、医療の法律関係の知り合いが多いんですね。
自分が看護師だったというバックグラウンドがあり、厚生労働省とか法律の弁護士と仲が良いので、そういう人達とのつながりは重要なのかなと思いますね。
法律と、医療業界の既得権益者にあると思いますね。
健康診断や人間ドックをやっている先生方からするとこういう全く新しいサービスが出てくることに対して良い気はしないみたいです。
しかし、ケアプロのお客さんは今まで検診を受けていない人が多いので、病院の患者さんを取ってしまう訳ではないじゃないですか。
その上、病気が見つかれば、病院の先生たちに紹介するので先生達は喜ぶはずなんですよ。
しかし、やはり新しいサービスが出てくることに対して恐怖心を抱かれる先生たちが多いんです。
「ケアプロ」という名前通り、「ケア」と「プロ」で革新的なヘルスケアサービスをプロデュースして健康的な社会づくりをしていくということがまずミッションとしてあります。
医療界にはメンタルヘルスや感染症、介護等数えきれないほど問題があるけれども、それをビジネスで解決していく。
その中でケアプロはそれによって大きく3つ社会に貢献出来ると思います。
1つはマクロの問題として、社会的な医療の問題が解決できること。
2つ目はやはりお客さんに喜んでもらえること。ケアプロのサービス受けるとお客さんは「ありがとう」って言ってくれるんです。やはり「ありがとう」って言ってもらえるサービスって嬉しいんですよ。
3つ目に、産業として働く人の仕事ができ、特に日本においては海外進出により海外の外貨が稼ぐことが出来るということ。
この3つを軸に、これからもやっていきたいですね。
今まで自分の立てる目標に対しては、大体やれば出来るなという感覚が僕にはありました。
もっと自分が頑張るためにはやはり「社会のためにやっていかなければいけない」と思ったんですよね。
僕の考えでは、成人とは「世の中の問題を自分の責任として捉えられる人間かどうか」だと思っていて、今本当に社会の問題がある中でその問題を解決するくらいの責任感を持たないと子供だなと思ってます。
それに気づいていない学生が多くて本当に残念だなと思いますけどね。
常に自分にも問いかけている言葉なんですけど、「本当に社会に必要な事業かどうかどうか」を考えて、仕事を選択して欲しいと思っています。
本当に社会に必要であれば、たとえ儲からないと思われる事業や仕事であってもちゃんと儲かるように創っていかなければいけない。
また、制度や既存のルールからは逸脱していたとしても、ルールを創っていくくらいのことをしていかなければいけない。
「本当はこういうのがあったらいいな」って言う人が多いけれども、それを本当に創り、且つ経済的にも儲かり、法律等のルールをしっかり整えていくことまで含めてやっていける人が増えていくとすごく良いなと思っています。
本当は行政や政治家がやる仕事ではないかと言う人がいるかもしれないけれども、行政や政治家を動かすくらいの気概を持って仕事が出来る人を目指して欲しいですね。