本気で起業をした人は、不幸にならない
3人の株式会社 代表取締役 / 濱中拓郎
ケースバイケースだと思います。大企業に入った後に起業する人もいれば、大学を中退して起業する人、現役の高校生の社長もいます。なので、僕は「起業する方法に答えはない」と考えています。人にはそれぞれやり方があるから、そこで一括りにはできないと思うんです。
ただ一つ言えるのは、自分のタイプによって、「起業の時期」は変わるのではないかなと。積み重ね型で、一つずつノルマを達成し、着実に成長していくような人は、会社に入ってから起業をするのが良いと思います。逆に、天才型や直感型の人は、できるだけ早い時期から起業するべきだと考えます。なぜなら、天才型の人は余分なスキルや知識を身につけると、そこの企業文化が「弊害」になってしまうからです。ここが企業の怖いところで、大体3年くらいいると、どんな人でも飼い慣らされてしまうと思います。そういった人は、「会社は早い時期で辞めるべき」というのは当てはまるかと思います。
「年上だけでなく、年下に対しても気を配る」ことですね。これは、僕がボーイとして働いていたキャバクラの上の人が実践していたことです。目上の人や年上の人に対して気遣いをするのは当たり前ですが、年下に気を遣って、立てられる人は中々いない。そんな中で、下っ端の僕を立ててくれた人にとても感動しました。だから僕も、「年下の人にほど気遣う」ことはとても重視しています。
苦労もありますが、毎日が楽しいですね。自分自身でルールを決めて色々なことに挑戦できるからです。自分が考えたもの、本当に良いと思ったものを売るというのはワクワクして、やりがいも感じますね。
それから、サラリーマンだと1年間で1回起こるかな?という大きなイベントが、起業をすると、2週間に1回くらいの頻度で起こったりするんです。例えば、大きな案件の責任を持ったり、大きな決断に迫られたり、有名企業の社長と仕事したり、ということがしょっちゅうあります。会社の成長と自分の成長がリンクする。それが本当に面白いですね。
本気で起業をした人は、不幸にならないと信じてます。真面目な事業を本気でやっている人というのは、たとえ失敗したとしても、評価してくれるや支援してくれる人がいるからです。最終的には、「続ける」精神が大事なんです。起業なんていうのは、長い人生のひとつの分岐点でしかありません。だからそこで失敗することを恐れずに、とにかく本気でやってほしいと思います。
それから皆さんに知っておいて欲しいのは、「社会に出た方が、学生よりも何倍も楽しい」ということです。「学生は時間があって自由だ」と考える人は多いです。でも実際は学生って、お金が無くてできることが少ないから、不自由なことが多いんです。社会人になって、色々なスキルを身につければ身につけるほど、やれる幅も増える喜びを感じることができます。だから、社会人になることを悲観せず、思いっきり楽しんで欲しいと思います。
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