起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)インターンの大学生が起業家へ取材！

「日本に生まれた以上の義務と責任を果たす」

三井様のお話を聞いていると全くご自身のエゴが見えてこないですね

　そうですかね（笑）。でも好きな事をやりたいから独立したっていうのも立派なエゴだと思いますし、お客様にその独立に付き合って頂いたのもエゴだと思います。クライアントと取引先というのも１つの人間関係ですし、出会えたのも何かの縁ですよね。そしてせっかく時間を共有できるなら、お互いの為になるような時間の使い方をして一緒に楽しめれば最高だと思います。

三井様の価値観の形成に影響を与えた方はどなたでしょうか？

　出会った人全てじゃないですかね。様々な場面で出会った人たちから受けたものを、私自身のフィルターを通して少しずつ蓄積されて今の価値観が形成されたと思います。
　でも強いて１人挙げるなら元西武ライオンズの石毛選手ですね。西武ライオンズ黄金期のスタープレイヤーで彼への憧れで私も野球を始めたんです。小学校の頃に見た彼のインタビューでの「先頭を走るものに手本は無い、悩んでいる暇があったら一歩でも進んだ方が良い」という言葉に心を打たれましたね。そして自分もこうなりたいという影響を受け、野球道具等も全部石毛モデルで揃えましたね（笑）。高校３年の時期に進路を決める際にも「石毛選手と同じ大学に入る事で何か得られるんじゃないか」と思い、駒澤大学に進学したんです。残念ながらプロ野球選手にはなれなかったんですが、今は石毛選手と個人的にお会いしてお話が出来る仲になれたのは本当に嬉しいですね。

三井様の夢について教えて頂けますか？

　夢という大それたものではありませんが、社員やスタッフ、ビジネスの仲間、チャンスをくれた方など私と関わった全ての人と良い思いが出来る事ですね。縁のあった人が私の人生を豊かにしてくれる貴重な存在であり、周囲の方々と一緒に人生を楽しむチームでありたいと思ってます。 「あなたが怠惰に過ごした『今日』は. 昨日亡くなった人が、あれほど生きたいと願った『明日』だ」という言葉がありますよね。誰の明日も保証されていないわけです。だから、後悔しないように今日を目の前の縁ある方々と一緒に精一杯楽しんでいきていきたいです。

お話を伺っていると仕事とプライベートを分けていない印象を受けますね

　そうですね。基本的に仕事とプライベートって分けられないと思うんです。仕事もプライベートも両方が私の２４時間なので、両方楽しむ事が出来れば人生楽しいじゃないですか。どのビジネスマンも２４時間の大半を仕事に注いでいるので、それが楽しくなかったら人生も楽しくないじゃないですか？誰しも自分の人生を楽しむ為に生きています。あくまで仕事はそのための手段だと思ってます。だから仕事は楽しくないと意味が無いですね。

最後に学生へのメッセージをお願いします！

　ご丁寧に最後まで読んでいただいてありがとうございました。毎日が新しい体験や発見で、右往左往の連続ですが、右往左往の一つひとつが確実に一つの世界を知ることにつながっていると実感してます。
　弊社では毎年インターンシップの学生を受け入れているのですが、最近の学生さんは真面目で優秀だと思います。私のような人間が言うのは大変おこがましいのですが、生意気を承知で言わせてもらうと、だからこそ自分の可能性を信じて色々な事にチャレンジして欲しいですね。失敗しても良いと思いますが、何かに打ち込んでいるときは「これが失敗するはずがない」という思いで考えに考え抜いて勝負をかけて下さい。それによって自分の経験値も大きくなると思います。８０％程度の力で勝負をしていると、それ以降のスタートラインがどんどん縮小してしまうんです。でも今日を１２０％の力で生きていると、それが明日のスタートラインになるので更にその日も１２０％の力で生きれば日を重ねるごとに経験値が増えていきます。そういった気概で色々な事にチャレンジすると楽しいと思います。
　また、日本に生まれたことをもっと活かした方がいいと思います。日本に生まれただけでかなり得しており、たとえ何かにチャレンジして失敗したとしても色々な生き方ができ、可能性がまだまだ溢れているんです。世界の貧しい村では素晴らしい能力を持っていてもそこで一生暮らさなければいけない若い子が沢山います。私たちよりも優秀な能力やスキルを持っていながらも、たまたま生まれた土地が違っただけで外国の文化に触れるどころか、村落から出ることなく一生を終える方も沢山いると思います。でも私達は運良く日本に生まれました。海外に行こうと思えばそんな難しくもなく、ITのインフラも整っており、食うに困ることも少なく、治安の不安もほとんどない。それを活かさない手はないと思うんです。日本に生れた以上、日本に生まれた特典を活かした生き方をするのが我々の義務であり、責任だと思います。