the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選vol.2 Part9
株式会社ショーケース・ティービー 代表取締役社長 森 雅弘
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選vol.2 Part9
株式会社ショーケース・ティービー 代表取締役社長 森 雅弘
1963年石川県生まれ。88年金沢大学大学院修了後、リクルートに入社。ソフトウエア情報誌事業、インターネットメディア事業の企画・営業や新規事業開発などを経験。96年に設立されたフューチャーワークスの代表に就任。2005年11月にスマートイメージを合併し、社名をショーケース・ティービーに変更した。15年3月19日 マザーズ上場。
・株式会社ショーケース・ティービー
・所在地 東京都港区赤坂3-21-13 昭栄赤坂ビル4F
・事業内容
Webサイト最適化技術により成約率を高める「ナビキャストシリーズ」の提供および、DMPを活用したWebマーケティング支援
1. Webサイトの最適化により費用対効果を高めるeマーケティング事業
2. Webサイトやアプリの課題を統合的に解決するWebソリューション事業
3. Webサイト最適化技術と連携した広告トレーディングデスク事業
・URL オフィシャルサイトhttp://www.showcase-tv.com/
・採用サイトhttp://www.showcase-tv.com/recruit/
ビジネスの基盤が変わるような大きな波を感じ取ることができたのならば、在学中という選択もあると思いますが、基本的には就職後に起業することをお薦めします。理由は経営者になる前に、お金をいただく有り難みを知った方が良いと思うからです。実際に勤め人として働いてみるとわかるのですが、1円を稼ぐことは思っている以上に大変です。会社を作るとお金をいただく立場から支払う立場に変わりますので、起業して経営し始める前に、お金の有り難みや重みを学ぶことは大切だと思います。
「遊ぶべき」か「働くべき」かの選択であればと働くべきだと思いますが、学生時代は「学ぶべき」だと思います。それぞれの年代やステージによって本分というものがあると思いますが、学生の本分は学ぶことですよね。働くことは社会人になってからいくらでもできるので、いましかできないことに「学ぶ」を主軸に時間を費やしてほしいと思います。
起業を考えている人であればまず行動でしょう。企業のようにすべてが自分事として責任や覚悟を持っている時の行動は、おのずと思考も伴っていると思います。
学生時代は理系(機械系エンジニアリング)の勉強をしていましたが、社会人になってからは営業の仕事をしているので、営業タイプですね。副社長で共同創業者である永田はリクルート時代から企画、エンジニアに指示を与えるディレクターの仕事をしています。あえて役割を分けるとしたら私が営業タイプ、永田が開発タイプだと思います。
情熱の表し方、伝え方は人それぞれだと思いますが、創業社長に関して言えば情熱がない社長っていうのはいないのではないでしょうか。いろいろなメディアに掲載されている社長インタビューなどにも言えることですが、社長が対外的に言っていることは必ずしも事実とは限りません。例えば「自分は全く勉強していません」みたいなことが書いてあることがあると思いますが、創業し継続して経営をされている社長は必ずどこかの時期に圧倒的に勉強していますし、仕事をしていますし、他人にはわからないくらいの努力をしていると思います。外見は暗く見える社長でも中身は熱いです。私もどちらかと言うとそちらのタイプですね。(笑)
創業当初からIPOを目指し、2015年に東証マザーズに上場することができました。
会社沿革は下記よりご覧いただけます。http://www.showcase-tv.com/corporate/history/
弊社のキャッチフレーズが「ネットで、おもてなしを、世界へ」なのですが、これは少なくとも4年後の東京オリンピックまでには具体的なものになっていて、2025年までには10ヵ国以上で事業展開している状態を目指しています。現時点では具体的な場所や事業内容については申し上げられる段階ではありませんが、ネットに「おもてなし」を付加するサービスを提供する企業として、ショーケース・ティービーの名を世界中に広めていきたいと考えております。
とにかくよく歩いていますね。歩くことによって脳を活性化させたり、気持ちをリフレッシュすることができるからです。デスクに向かって仕事をしている訳ではないのですが、歩きながら10年後の会社のことを考えたり、頭の中を整理したり、ときにはリラックスさせたりしています。日常的に歩いていますが、多いときは1日に4、5時間歩くときもあります。なので私は車も自転車も持っていません(笑)
リクルートの創業者である江副浩正さんは尊敬していますし、影響を受けた方のひとりです。あとは月並みですが、松下幸之助さんと本田宗一郎さんです。あえてもうひとり挙げるとすると稲盛和夫さんです。海外の方ですと米IT(情報技術)大手シスコシステムズのジョン・チェンバース会長からも影響を受けています。
います。先ほどもお話させていただいた副社長の永田はベストパートナーであり最大、最強のライバルです。
「諦めない」ことと「思った通りにいかなくて当たり前」という心構えで常にいることです。
大前提として皆さんにお伝えしたいことは、起業もベンチャー企業で働くことも大変です。私は最近、そのような選択肢をとることが世の中で少し美化され過ぎていると感じます。もし起業して会社を興すことやベンチャー企業に入社することがただ「かっこいい!」と思っているのなら、絶対にやめておいた方が良いと思います。一方で実現したい未来や社会が企業に勤めていてはできないようなものであれば、自分で始めたり、裁量が大きいベンチャー企業で挑戦してみると良いと思います。なぜ起業したいのか、なぜベンチャー企業に入社したいのか、これは真剣に自問自答して欲しいですね。書店に並んでいる本やメディアでの情報を鵜呑みにして「起業しよう」と考え動くのはあまりに危険です。ただ、それでも本気でやる覚悟があるのであれば、もちろん応援したいです!