100人のインスタグラマーを社長に!「立ち上がれ女の子」に込められた20代起業家の決意
株式会社Realiser 大引夏子
1年生は東京を満喫して、2年生になって、都内で大きい女子大生インカレに入りました。そのインカレが、ファッションショーを企画したり、PLAZAの商品開発をやったり、ヤマザキパンの商品開発をやったりと、「可愛い×仕事」を体現していました。
また大学4年生のときは就職をする気もなかったので、自分の会社に打ち込んでいました。
新しいコミュニティが欲しいと思ったんです。それなら、刺激をもらえるコミュニティ、つまり現状と違うコミュニティに行きたいと思いました。大学生はサークルか学生団体という考えがあって、大学にはない外のサークルに入りたいと思い、そのインカレに入りました。
大学生でしたが、ルミネにアパレルブランドを出していましたし、PLAZAの文房具を企画し、売り上げが1位になっていたこともありました。大人ではなく、普通の女子大生でもそんなことができる、という意識はその時についたのかもしれませんね。
また、若い女の子を販売のターゲットとしている会社は、若い女の子の意見を求めていることをその団体の活動を通して知りました。そのため、若い女の子にフォーカスを当てたビジネスをやったら、強いだろうなと、そのときはうっすら思っていました。
高校生って大学に行ったことはなくて、起業もしたことがない。それなのに、なぜ大学進学をするのだろうと思います。両方わからないのなら、自分のやりたいことやろうと思って、起業しました。
3年生の春、私も就職活動をしなければということで、アクティブに活動していました。当時、3年生のサマーインターンに参加していました。その時期は、かなり盛り上がっていましたね。優秀な学生がたくさんいて、ディスカッションをして、様々な刺激をもらえる、すごく面白い!と思いました。ですが、秋になるとそのような面白さが感じられなくなりました。
それはなぜかというと、優秀な人は、自分で起業をするか、3年生の時期だけど、内定をもらって就職活動を終了するという理由で、就職市場からどんどん消えていくんです。4年生になったら、ひとりも優秀な人はいないといえるくらいになったため、つまらないと思いました。私はつまらないことをやれない性格なので、就職をする気がなくなってしまいました。
行動するなら、もう少し早くやっておけばよかったと思います。今24歳で会社は2期目。徐々に「若手」ではなくなってきているということを実感しています。まだ、何も成し遂げていなくて、若手という肩書きがなくなってしまうのは本当に惜しいと思います。
「夢を叶えたい!」と思う人はたくさんいると思っているので、インキュベーション事業の成功事例をどんどん増やしていきたいです。まだまだ小さいですが、弊社は起業して結果を出せているので、それと同じレベルの結果を出すための支援はできるのではないかと考えたのです。また、起業した当時はただの大学生だった自分ができているので、他の人も夢を叶えることが可能ではないかと思っています。そのため、今年は数人分の成功事例を作って、徐々に拡大していきたいです。
一方で、自分の夢も叶えていきたいです。スタートアップは「自分が欲しいサービスを作るといい」とよくいわれており、起業するときにアプリを作るなど、多くのことを考えました。しかし私は「アプリを多くの人に知ってもらう」といった手段ではなく、人生で成功したいというところに行き着きました。
まずひとつは、20代のうちにRealiserの社長として成功することです。若者や女性のやりたいことで夢を叶えるという点に関しては、自分も夢を叶えたいのもちろん、そう思っている人は他にもたくさんいます。
その人たちと一緒に叶えていきたいということは、自分の人生のミッションと同じなので、自分の夢を叶えることは、他人の夢を叶えることです。百人や千人の若くて可愛い女の子が事業を立ち上げて、成功すれば、面白い世界になると思うんです。
夢に対して素直に考えていれば、自分がやりたいことなどの答えは出ると思います。その結果、自分の夢は起業ではないという人がいても、それは当たり前のことなので、全然いいと思います。
また、固定観念に囚われないことも大切です。普通に生活していると、いつの間にか固定観念に囚われてしまいます。例えば、3年生になったから就活をしないといけない、高校を卒業したから大学に行かないといけない、入学したから卒業しないといけないというように。なので、一度、固定観念などの制約条件を無視して「自分の素直な夢は何だろう?」と考えることはすごい大切だと思います。
本記事の作成者:佐藤 碩建