毎日サラリーマンを続けるのは無理だ!
平林公認会計士事務所 / 平林亮子
学生時代は15年近く前になるのでもう記憶があいまいなんですが(笑)かなり自由に過ごしましたよ。
サークルというものにはなじめなかったので入りませんでした。中学、高校と体育会系出身だったのでサークルは生ぬるいなと思っていました。 勧誘されてもいまいち心に響かないんです。だってテニスサークルなのに冬のスキーが楽しいよとか言うんですから。 それならいっそ体育会系にしようと、体育会系のバスケ部に所属しました。体育会系といっても女子大なので練習はゆるくて、 週3日しかありませんでした。そのサークルと同じ時期に専門学校に通い始めましたので、結局3カ月ほどで辞めてしまいましたけれど。
そうです。そのおかげで3年生の時に会計士に合格することができたのでよかったと思います。そして、合格してから一年半はバイトをしては銀座で遊ぶという本当に堕落した生活を送っていました。たぶん偏差値ガタ落ちの一年半だったと思います(笑)
あまり大変と感じたことはありませんでした。大学も毎日きちんと通っていましたよ。最終的には早朝に専門学校に行って、午前中大学に行って、午後また専門学校に戻るという生活でした。
いやいや、へとへとになるまで勉強なんてしませんから、辛さはないですよ!もちろん、勉強はかなりしましたが、皆さんが想像しているような受験勉強ではな いと思います。 私の周りには大学三年生で会計士に合格した人が沢山いましたから、それが普通だと思ってました。合格してから自分達がマイナーな存在だと気付きましたね。 当時一万人受験して合格者が700人ぐらいいたんですけど、3年生合格が30人くらいしかいなくて。だから合格者の集いなんかでは浮きましたねえ(笑)
勉強が苦という事はなかったですけれど、二年半は勉強漬けの生活だったので、この先どうなるんだろうという不安はありましたね。『受からなかったらこんな にさみしいクリスマスを過ごしたことに何の意味があるのだろう』とは思いましたが、勉強が苦と感じることはなかったです。
やはり資格を取ったことですかね。
厳しいというか、資格もなしに生きていけるほどの私は立派な人間ではないと思っているので。資格に常に支えてもらっているからこそ今こうしていられますけれど、資格が無かったらどうなっていたんだろうとは思いますね。
そうですね。『楽しい大人と付き合っておくこと』ですかね。
学生に『社会人は甘くない』とか『いつまでも学生気分でいるな』というスタンスで接する大人も多いようなのですが、
大人だって失敗はするし、締め切りを守れなかったりしますから、そんなに偉そうなことは言えないのです。
ですからそういう自分の未熟な部分を受け止められて、その上で社会人って楽しいよと言える大人、人生楽しいよと言ってくれる大人と付き合うことが大事かなと思います。
私の家庭は父が銀行員、母が専業主婦で結構かっちりした家庭だったのですが、独立する際は父に大反対されました。
でも父に「そんなこと出来るはずない」と言われたようなことが大したことなく実現できてしまったり、本を書きたいなと言ったら、あれよあれよという間に出 版していただけることになったり、そういうのを繰り返していくうちに、世の中で既に起こっていることに実現不可能なことはないって思ったんですよ。 『ちょっとやってみようかな』と思えば、実現するためのきっかけはそこここに転がっています。
頭の中で想像しているほどには世界は難しいものではなくて、意外と何とかなるのだと思います。
私が初めて出会った楽しい大人は専門学校の先生でした。専門学校に教えに来ている人間って若干業界からはみ出ている事が多いんですが(笑)仕事は忙しくて もどこか心に余裕があるような人達だったんですね。私たち生徒に『会計士は本当にいいよ』って言ってくださったり、その先生は「講義の前にスポーツジムに 行ってきたよ」とか「年下の彼女が出来たよ」とか本当に楽しそうに生きている姿を見せてくれたんです。 それまで大人というものは通勤電車に揺られて、会社で仕事をして、夜になったら帰ってくるものと思い込んでいましたので衝撃でしたね。それまでの自分の殻 を飛び越えた人に会うと大きな刺激を受けられるのだと思います。