世界を変えたいなら、まず自分を変えよう。
レッドフォックス株式会社 / 別所宏恭
■別所宏恭とレッドフォックスの歩み
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1989年 神奈川県横浜市にレッドフォックス有限会社設立
1997年 本社を東京都港区南青山5丁目に移転、研究施設立ち上げ
2002年 システムチューニングサービスを開始
2003年 社員数が100名を突破
2008年 第20期の経常利益が1億円を突破 (売上高12.3億円)
2009年 iPhone App開発に着手
2010年 i暗記マーケット(http://ianki.com)をオープ
2011年 GPS Punch!リリース
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経営をするなら、まず1番大事なのは数字です。数字に弱い人は経営者になれません。 喫茶店に入っても、この店の客単価はいくらかなとか、このコーヒーの原価いくらかなとか、自然と計算出来ていなければならないのです。こういったことを習慣化して、普段油断してると計算してしまう程、無意識に考えていられるようであれば自然と数字に強くなりますよ。 他の経営者と話すときにいつも思うのは、彼らは質問が多い。「これいくら?」って質問が非常に多いんです。 彼らはいつも頭の中で計算していて、自分の皮算用の正しさを確認しようとするから 自然と質問が多くなるんですね。呼吸をする様に考え計算する。経営者であるために、絶対に必要なことです。
小さい頃、僕は常に空腹でした。お腹いっぱい食べたい、といつも思っていました。 ある日、友達の家で遊んでいて遅くなってしまった時、彼の母親が「夕飯を食べていきなさい」と言ってくれたんです。 そこで御馳走になった時、僕は目を疑いました。なんとおかずが3品も出てきたのです! 僕の家では、兄弟三人で1つのおかずを取り合うのが日常でしたから、それはもう大変な驚きでした。 貧乏とはお腹が空くってことなんです。育ち盛りなのにごはんがいっぱい食べられないのは、本当に辛かったですよ。 おかずを3品も出す、この家のお父さんは何の仕事をしているのだろう?と疑問に思いました。 そして後日、彼のお父さんは町工場の社長さんだということを知って「これだ!」と将来は社長になる事に決めました。 美味しいものをお腹いっぱい食べるなら社長にならないと!と幼心に強く感じたのです。
僕の父は公務員でしたから、自分には社長でなく公務員としての考え方や習慣が染み付いている、と思いました。 僕は社長になりたかったので、このまま公務員の父親の血を受け継いだまま会社を興したら駄目だと思い、 思い切って血を全部入れ替えて別人になろう!と高校を卒業してから家を出ました。 両親、親戚、友達、、、全部縁を切って、そこから五年くらいは家に帰らなかったですね。 やっと家に帰ったのは会社を作ってすっかり安定した頃。結婚の挨拶に行った時でした。
全部の血を入れ替えるということは、別人になるということ。ですから高校以前の友達ももう友達ではないんです。 だから僕には高校までの友達はいません。高校時代の友達はかつての僕と友達なのであって、今の僕とは友達ではないから。それ位、自分の血を入れ替えることへの覚悟が僕にはありました。
起業して社長になる。そのためには今までの自分から変わる必要がある。だから過去の自分と決別した。 とてもシンプルなロジックだと思いますけどね。