自分の信じている道しか正しい道はない
CROSS Business Producers (CROSS株式会社) / 三木言葉
早稲田大学商学研究科修士課程・博士課程を修了。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)、富士通株式会社・富士通総研を経て、CROSS Business Producers (CROSS株式会社)を設立。学生時代にはCNN東京支局にて、報道プロデューサーインターンを経験し、現在の職種の原点となるイメージを掴む。CROSS株式会社の活動から誕生した事業会社、株式会社kotobaworksの代表も務める。 国際ビジネス研究学会及びAcademy of International Business 所属。
【CROSS Business Producers (CROSS株式会社)ホームページ】
高校生の時からメディアと経営に興味がありました。例えば音楽や映画のように「人を感動させるようなコンテンツを発信して世界を変えていく仕事をしたい」と思っていました。早稲田大学に進学した時も、そういった仕事をしたいという思いはあったのですが、実際に夢に向かって何をどう行動すれば良いのかは分かっていませんでした。どのような職業の選択やスタートを切ることが適しているのか分からなかったのです。
まず、日本のテレビ局のアシスタントディレクターや雑誌のライターとかそういうメディア絡みの仕事ですぐにバイトができるものを始めました。しかし、どの仕事もなんとなくピンと来ませんでした。また、「人を感動させるようなコンテンツ」を作成するに至らなかったため、これはどうも違うと思いました。
経営も学びたいという思いがありましたが、国内メディア企業ではあまりその思いへの答えは見つかりませんでした。国内企業でダメなら、外資系ならまだ「知らない世界」があるのでは、と思うようになりました。外資系の報道メディアの一覧が載っているマスコミ電話帳というものがあるのですが、その一覧をひたすら上から、連絡を取るということをやりました。私の学生時代には、まだインターンというものが浸透しておらず、募集はされていなかったので、自分からそのようにアプローチをしました。
大学2年生の冬にラッキーなことにアメリカの通信社であるUPI通信社が金融関係の情報収集する人が年末年始足りないということで面談を受けさせてもらい、インターンを始めました。UPI通信社では非常に鍛えて頂き、良い経験をさせて頂いたのですが、テキストメディアなので元々映像をやりたかった自分にとっては少し物足りないように感じました。そこで出会った支局長に自分は「本当は映像をやりたいと思っている」と伝えたら、アメリカの放送局であるABC Newsの東京支局にいる知り合いを紹介してもらえました。ABC Newsでバイトを3、4ヶ月してから、とある業界の先輩から「学生がメディアでバイトをしていても、お金を貰うからこそ雑務だけを頼まれるだけなので勉強にならないだろう。もし取材のこととかを勉強したいなら無給にはなるがCNNが良い」というアドバイスを頂き、すぐにCNNの面接を受けました。無事にインターンに合格し、無給で大学を卒業するまでの2年間ぐらいお世話になりました。そこでの経験が今の仕事を選ぶ原点になりました。