就職したらリスクが下がるわけではない
株式会社マジカルポケット / 平田 茂邦
「起業に失敗はない。」「就職したらリスクが減るわけではない」 そう語るのは株式会社マジカルポケットの平田茂邦社長。 僕達ETIC.インターン生の大先輩であり、インターン時にはミクシィの前身である イー・マキュリーの創業期に関わったり、企業売買にも関係したなど数々の逸話を持つ偉大な方です。 そんな平田社長の、学生時代から現在に至るまでをお伺いしました!
正直言ってしまえばセンター試験ですぐ通ったからです(笑)。大学受験に対するモチベーションも最初から全然高くありませんでした。理科系の科目が得意、 ただそれだけの理由だったので、将来化学者になりたい!というビジョンがあったわけではありません。センターで合格した事を確認して、「お疲れ様でし た!」と自分にねぎらいの言葉を掛けて、次の日からすぐにサッカーを始めました(笑)。
入学してから3年間は、サッカーサークルに行って、それなりに授業に行ってという話すネタが無いほど平凡な学生生活を送っていました。アルバイトの経験もほとんどありません。ビジネスと出会うまでは酷い学生生活ですね。
飽きっぽい所と飽きっぽくない所の差が激しいと思います。好きな事を継続する事に関しては病的に続けます。例えばずっと整理整頓をしていても大丈夫です し、学生時代はウイニングイレブンを誰にも負けない位やり込みました(笑)。気に入った一つの事に対する集中力には自信があります。
はい、ビジネスに対してもそれは一緒です。学生時代から含めて10年くらいビジネスマンとして過ごしていますが、寝ないで仕事をするというスタンスは昔か ら変わりませんし、会社を興してからの事業内容も7年間ずっと変わっていません。自分が気に入った事とかやろうと思った事はずっと継続し続ける性格です ね。
リスクを背負って、全財産突っ込んで、人生を賭けて、これに失敗したら僕の人生は終わり!その位の気持ちでやる事です。軽くやってもその程度のリターンし か得る事ができません。これが僕の人生の集大成です!と、そのくらいの意気込みは重要です。シンプルに言ってしまえば、「一生懸命やる」事で面白みが得ら れると思います。
大学3年生の秋に就職活動をした時ですね。2社ほど大手企業の説明会を受けたのですが、全くピンときませんでした。もっと考える時間が必要だと思って、グ ローバルな視点を身につけたいと考えるようになりました。卒業後に1年ほど留学しようと考えて、親に頭を下げて、スネをかじらせて下さい、と堂々と言い放 ちました。(笑)それで親から了承を得て、社会に出るまであと2年間の猶予ができました。
この1年をより有意義に使おうと思って何かないかと探していた時、忘れもしない1999年の12月に、あるテレビ番組で学生インターン生の特集番組を見ました。 当時はITバブル真っ盛りで、ITベンチャーの多くは学生インターンを採用していました。午前中は学校に行って、電車で仕事をやりながら、夜は仕事先へ・・・「こんな世界があるんだ!」と凄く衝撃を受けた事を覚えています。遠い世界の事のようで、すごく憧れました。
それから学生でもビジネスをさせて貰えるようなアルバイトを探し始めました。その後、IT企業でアルバイトとしてビジネス企画のお手伝いを2-3ヶ月程やらせて貰える事に決まりました。僕のビジネス人生の入り口ですね。(笑)
アルバイト終了後に、友人からETIC.さんを紹介して貰い、インターン先を探しに行きました。当初はガイアックスでのインターンを考えていたのですが、 現在、ETIC.にて事務局長をされている鈴木敦子さんから「イー・マーキュリー(現:ミクシィ)」の笠原社長を紹介して頂き、イー・マーキュリーでイン ターンをスタートしました。