就職したらリスクが下がるわけではない
株式会社マジカルポケット / 平田 茂邦
2ヶ月くらいイー・マーキュリーでのインターンをした後、笠原社長からの紹介で、プロトレード(現:楽天ビジネス)にてインターンを始めました。某ITコンサルティング企業出身の方々が作った事業モデルに参加をさせて頂きました。
利益が全く出ていなかったので、学生ながらビジネスモデルの見直しを役員に提案させて頂き、見直しを進めて、楽天さんに売却をするまでの流れをお手伝いしました。イグジット後に、また笠原社長のイー・マーキュリーに戻りました。
そうですね。寝ないでフルコミットして「一生懸命やった」からでしょう。
笠原社長の下に最初にインターンに行った時もシステムの見直しから始めましたし、プロトレードでも営業からでした。だから、仕事自体が経営的だったのかと いうとそんな事全くありません。 要は、僕自身が経営をやりたいと望んでインターンを始めたからです。経営において何が必要か分解して考えた時に、「マネジメント、マーケティング、財務、 人事、IT、・・・等がある。よし、これらを勉強しよう!」と、要素を把握して、後は寝ないでキャッチアップするだけです。
逆にインターン生なんだからと、自分ができる事を限定して考えるのは余り賛成できません。会社に貢献する為には?とインターン生といえ本気で考えていました。僕の成長とかはどうでも良くて、会社の成長が僕にとって全てでしたね。
『Find Job!』のシステムを作ったり、企画を作ったり、運営全般を担当したり、全てにおいて携わりました。業務提携を担当したり、社内でエンジニアが必要になった時に何名か学生を採用しました。そこで採用した仲間が後のミクシィを上場まで導くわけですね。
『カナダに1年2ヵ月行きました。そしてその後2ヵ月間くらいヨーロッパを回ってから日本に帰ってきました。 留学の目的は2つありました。1つは英語を習得する事、もう1つは自分が何をするか決めてくる、という目的です。4ヶ月で英語をある程度喋れるようになっ た後は、ボードオブトレードというNPOでインターンが始まりました。ここではクレディ・スイスやドイツ銀行の行員など優秀な外国の友達が多くできた事が 収穫でしたね。彼らに「日本の最近のビジネスはどうなの?」という質問を受け、日本のビジネスを紹介しつつ海外のビジネスについて吸収をしました。
日本に生まれ育った事への感謝と、多くの税金の恩恵も受けているので、日本に恩返ししたいと純粋に思いました。自分の興味と力量を考慮して、経済的側面なら、自分が貢献できる事が多いのではないのかと思い、帰国後に株式会社マジカルポケットを設立しました。
弊社では企業のIR活動を支援していきます。
これから日本の経済に必要な事は企業のトップ層のグローバル化だと思っています。日本の少子高齢化社会に向き合った時に、どのように日本経済を成長させていくか考えた場合、日本企業は嫌でも市場を海外に求めていかざるを得ません。
また、国際競争という面でも、日本企業の為には円滑に資金調達できる仕組みが必要です。アメリカや中国は10億とか100億というお金が直接金融で簡単 に集まるので、スピードが違います。一方で日本は間接金融でしか資金は投下できません。モタモタしている間に、日本は世界から取り残されてしまいます。 日本の企業が世界でより活躍する為に、あるいは日本経済がより活性化していく為に、貢献をしていきたいですね。