『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第11弾】
マッチングエージェント 合田社長
「人との出会いが、人生を変える」
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第11弾』
株式会社マッチングエージェント 合田 武広
サイバーエージェントのインターンシップに参加したときに、
自分で企画から開発まで携わり、技術を生かして0からものづくりができることの面白さを実感したからです。
そのインターンシップの課題は、
「Amebaのサービスを使って、2週間で新たなプロダクトの企画から開発までを行う」という難易度の高いものでした。
難しい課題でしたが、自分たちで0から創り出すことがすごく面白かった。
また、ウェブ業界は、大手のシステムを作るのと違い、
一個人でも、自分で企画して、開発にも携わり、プロダクトとして形になるところまでできるのだということを実感し、それが自分の喜びであることを知りました。
人生の中で最も考え方が変わった出来事でした。
インターン終了後、すぐにサイバーエージェントでアルバイトを始め、Ameba事業本部で、芸能人関連のアプリの企画から開発まで携わらせていただきました。
その後、藤田社長に「サイバーエージェントの子会社でやらないか?」と声をかけていただいただき、
入社前から、自分の子会社を持った状態でサイバーエージェントでのキャリアをスタートしました。
孫泰蔵さんです。
自分自身でヤフーの立ち上げをされた一流の起業家であることはもちろんですが、
自身が事業を成功させた後、日本の起業家を増やしたいという思いで、ベンチャーキャピタルを設立して、起業家の支援をしてくださっています。
自分の成功だけにとどまらず、他の人の成功を本気で考えて、日本の未来も見据えて支援をしているところ、
投資をするだけではなく、その生態系を創っているところを尊敬しています。
私自身、元々は技術者ですが、もっと技術者あがりの経営者がいてもいいと思っています。
なぜなら、自分で創り出すことができるのは、圧倒的な強みになるからです。
自分で0からつくれるからこそ、全体を俯瞰して見ることができますし、それは経営においても非常に役に立ちます。
例えば、世界で活躍している経営者に目を向けると
Facebookのマーク・ザッカーバーグも、Appleのスティーブ・ジョブズも、みんな技術者あがりの経営者なんです。
日本では、今は、経営者と技術者(エンジニア)が別々のような見え方になっています。
日本でも、技術者上がりの経営者が有名になってくると、少しずつ変わってくるのかもしれません。
私が、その一例になることで、少しでも、日本の技術者から経営者が生まれるような世界を創っていけたらと思います。
「メンバー全員が、同じビジョンを描けるようにすること」を大切にしています。
メンバーが同じビジョンを描けていれば、どんな事業内容でも成功できると思います。
メンバーの本当にやりたいことを認識して、個々のやりたいことと、会社のビジョンを合わせていく。
そうやって、会社のビジョンと個人のビジョンを結びつけていくことが大切です。
「 “何を提供するか”よりも、“どんな価値を提供するか”を考え、価値ベースでビジョンを共有すること」です。
例えば、
ジャンルとして、マッチング事業をやりたい人は少ないのが現状ですが、
『人と人との出会いによって、人々の生活を支え、人生を豊かにしたい』という思いに共感する人は多いと思います。
マッチング事業を通して、世の中にどのような価値を与えるのかを考えることが大切です。
“もの”ベースではなく、“価値”ベースでビジョンの共有をすることで、会社のビジョンと個々のビジョンを結びつけやすくなります。
『人と人との出会いによって、人々の生活を支え、人生を豊かにしたい』という思いが先にあって、
その思いを実現するために、恋愛のマッチングサービスを提供していると言うことです。
実際、私は、「タップル」の前に、「Qixil(キクシル)」というサービスを運営していましたが、これは、男女のマッチングではなく、質問者と知恵を持っている人のマッチングでした。
事業内容は、自分たちの思いやビジョンを実現するための手段であることを意識したいです。