中国とのパイプを生かしたビジネス
有限会社メイプルカンパニー / 西宮 恵子
私の学生時代は少し変わっていて、一度社会人になってから大学へ進学したんです。高校を卒業して専門学校に行って、そしてソフト会社に就職してシステム開発のエンジニアをしていました。そこを12年勤めた32歳で会社を辞めました。その後、中小企業診断士の試験への勉強を勧める中で、「大学にも行ってみよう」と思ったんです。その年に大学受験をして、夜間に授業のある早稲田の社会科学部に入りました。実務に役立つ勉強をしようと思っていたので3、4年では管理会計のゼミに入りました。大学に通いながら個人事業主として半分独立したような形でビジネスを始めていました。
そうですね。12年経って「これ以上幅の広い仕事はできないかもしれない」と感じたんです。具体的に言うと会社の業務内容は、設計図を作る際のキャドソフトに便利な機能を追加して提供するという非常に分野が限られているものでした。ずっとそこに勤めて、技術的に向上して、管理職になったとしても仕事の幅は広がらないなと感じたんです。そこで、違う分野も見てみようと思って、今までの専門的な分野とは違う分野の資格も取りながら大学に進んだというわけです。 大学に通いながら、本当はコンサルティング会社に就職しようと思ったんですが、バブル崩壊直後だったのでなかなか正社員募集がなかったので、契約社員としてコンサルティング会社で働きました。
朝から夕方まで働いて、夕方からは大学で勉強してと、確かに忙しかったですが、コンサルタントとして働く事は今までと全く違う分野で楽しかったですし、大学のゼミはアカデミックな雰囲気で、意識の高い人が集まっていたのでまた勉強になりました。当日はとても充実していましたよ。勉強が楽しかったので、大学を卒業した後は修士を取ろうと思って大学院に進みました。そのゼミの先生の下で4年かかりましたが修士号を取得できました。
いえ、しばらくは、個人事業主として中小企業診断士の資格を生かして、中小企業向けのIT導入支援をしていました。