自分自身の振れ幅を広げてみる
4colors 大山 旬
高校時代は陸上部,もう走ってばっかり。部活三昧でした。 大学入学後は,「一度,とことんはじけてみよう」と仲間とサークルを立ち上げてみたり,バイクで日本各地へ旅に出てみたり,はじけることに対して真剣勝負でした。
でも半年も経つと、遊ぶことはもちろん楽しいのですが、 どこか物足りなさも感じるようになったんです。 そこで、新たなアクションとして、インターンシップに参加することを考えました。 でも待てよと。「それでは生活費が賄えない」という壁にぶち当たるんですね(笑) それなら「アルバイトをインターンシップだと考えればいい」
そう思って,アルバイトに対して真剣に取り組んでみようと決めました。 アルバイトは仕事の疑似体験だと思います。たくさんの種類のアルバイトを通して、 自分には何が向いていて何が向いていないか実感することができます。
僕は学生時代に25種類以上のアルバイトを経験しました。 なかなかこの数をこなした人に,会ったことはありません(笑) 4年間続けた物もありますし,短期間でどんどん量をこなすことも意識しました。 色々な職種の側面を感じ取れたことが,とても大きな経験となっています。 また,当時全く興味の無かった「教職」分野も友人からの強引な勧めにより履修していたんです。養護施設や老人ホームへの訪問,また教育実習という最高のインターンシップ。 全く興味のなかった教職という分野のお陰で,視野が否応無しに広がったと思います。
学生時代はアルバイトに教職,旅に,趣味に, 今と変わらない程,いや今よりも忙しかったかもしれませんね(笑)
一番経験が活きているアルバイトは家庭教師です。僕はあまり勉強が得意でない生徒さんを担当させて頂いていたんです。そういった生徒さんは勉強に対するアレルギーがあるんですよね。
勉強を教えるというよりは,「勉強をする意義」を伝えたり,「勉強の仕方」を教えたり,そのような土台を一緒に創り上げることに面白さを感じました。分かりにくいことを,噛み砕いて,分かりやすく伝えるということに全力で取り組んだ良い経験でした。 自分自身の頭があんまりよく無かったのが, 良い方向に転じたなーと思っています(笑)
教育実習です。久々に戻った母校は,それはもう大いに荒れていました(笑) 授業に興味を持ってくれない生徒たちに対して,いかに分かりやすく,興味を引かせるような授業を展開するか。この時に仕掛けた創意工夫というものが,起業してからとても生きてきている気がします。 「分かりやすさ」と「インパクト」 僕のテーマが生まれた経験でした。 人前に立ち,分かりやすく授業を伝える。これほどの良いプレゼンテーション機会は ないんじゃないかと思います。教育実習は僕にとって最高のインターンシップでした。
私が入社した会社は、説明会に来る学生のことを「お客さん」として扱っていたんです。説明会でのプレゼンテーションも手が込んでいて、感動させられる場面もありました。
「魅せ方」がとてもうまかったんですね。 おもてなしの精神と,エンターテイメント性,そういった部分に 好感を持つことが出来たというのも入社の理由としては大きかったです。 入社後,販売の仕事を通じて,もっと深く個人と関われる仕事がしたいという 思いがどんどんと募っていくのを感じました。そこからの行動は早かったですね。
その後キャリアコンサルタントへの転職を決めました。 その頃には、頭の中に,少しずつ起業という選択肢が浮かび上がってくるのを 感じていました。起業に向けての逆算がその辺りから始まっていたのだと思います。
「マンツーマンでの人との関わり。」僕はこの部分に一番の魅力を感じていました。 しかし、販売職では長くて30分程の関わり方しか出来ません。もっと深く,生活に密着したサービスを提供したいという思いから,転職を考えました。 キャリアコンサルタントの仕事は,「話を聞くこと」が主体です。 長い時には、3時間以上ヒアリングをして、その人のライフスタイルに深く入り込んだお話をさせてもらいます。これは自分にぴったりだなと思い、キャリアコンサルタントという職種を選びました。