幸せは人との関係性の中で生まれる
株式会社はぐくむ / 小寺毅
今回は株式会社はぐくむ代表取締役社長 小寺毅様のインタビューです。
小寺氏は少年時代からアメリカ、ソ連など様々な文化に触れ、慶應義塾大学法学部卒業後、
株式会社フィッツコーポレーションに入社、その後独立して株式会社はぐくむを創業なさいました。
大学生の可能性を引き出す「ライフデザインスクール」や
一人一人が理想の社会を語りあい、その実現を目指す「ソーシャルデザインカフェ」など、
一人一人が社会で活躍できるよう様々な活動をなさっています。
今、僕達は「はぐくむ」という会社をやっていて、その中で、大きく二つの事業をやっています。一つ目は企業(法人)研修です。会社や部署単位でチームの結束力や絆を深め、成果をあげられるチームビルディングの研修やコンサルティングを行なっています。
もう一つは、ライフデザインサポート事業です。大学生のうちから、「自分は本当に何がやりたいのか」、「どんな人生を歩みたいと思っているのか」を考え、自分の軸に沿って生きていくことを支援するということをしています。
他にも、「Social design cafe」という、誰でも参加できる語り合いの場を月一で設けています。政治とか経済、社会のことなど普段あまり語らない、しかし大切なことについて学生から若手社会人、主婦の方まで世代を超えて語り合うというものです。
僕は小学校の時にソ連、中学校の時はアメリカ、その後高校、大学は日本で過ごしました。その体験を通じて、問題意識として感じてきたことは、日本はもっと「自分が何を考えているのか」とか、「本当は何がしたいのか」という自分の考えやスタンスについて本音で語り合う文化が必要なのではないかということです。それぞれにやりたいことや、思っていることがあるのに、下手に空気を読みすぎてしまって、言わない。もっともっと一人ひとりが純粋に思っていることを本音で話して、やりたいことができ、応援し合えるような人生を送ってほしいと思っています。
僕自身が本音で語ることや自分が本当にやりたいことを表現することの良さに気づいたのが、アメリカの中学校に転校したときでした。「お前はどう思っているのか」「何がしたいのか」と徹底的に言われるんです。初めは上手く言語化できませんでした。「本当は何がしたいのか」と問われると、はじめは誰かが用意してくれた答えしか思いつきません。しかし段々と答えは外にあるのではなく、自分の中にあるということに気づき始めます。そしてそれに沿って生きると、とてもイキイキすることを実感したんです。
自分を見つめる習慣がないとどうしても外ばかり気にして、周りの顔色ばかり伺ってしまって自分で答えになかなか自信を持てなくなります。しっかり自分のことを見つめると、自分の中にも才能や個性があることに気づく。それを生かしていくことは楽しいし、みんなから喜ばれる。そういう感覚を得れば得るほど、自分らしい生き方が出来るのではないかなと思いますね。