楽しくなきゃ人生じゃない、会社は人生を楽しむための手段だ
株式会社SHIFT / 丹下大
学生時代は、沢山のコンプレックスを感じていましたよ。周りの人たちに負けたくないという感情も大きくて、辛い時期もありました。ただ、35歳くらいから人と自分自身をあまり比較しなくなったんです。そして、心にゆとりができました。
やはり、まずは自分をしっかりと見つめ、もしも自分に才能が無いと感じる場所で勝負しようとするのなら、「才能は自分にはない」と自分を素直に認めることです。そして、才能が無かったらどのように生きていくのかを真剣に考え、努力すべきだと思います。私もそのような想いを常に持っていましたね。そして、そもそも才能なんて後から考えればいいと思うんです。自分の才能を見つけようとする考えは、ボトムアップでしかありません。逆算で行動しないと幸せにはならないというのが私の考えです。世の中に対して、どのような価値を提供できるのかを考え、どの役割を自分が担うべきかを考えることが大事だと思います。世の中は、「役割分担」で動いていると思います。自分が担うことができるポジションは絶対にあるので、探し求めてほしいですね。
どんな人にも「才能」はあります。ただ、みんながみんな起業家になれるのかは分からないですよね。そして、起業家になることが偉いかというと、全くそうではないと思います。先程も言ったように、世の中はすべて「役割分担」で成り立っています。才能がある人がその分野で他の人よりも何倍も働けばいいと思うんです。あとは、自分の才能に気付き、自分のポジションで使命感を抱きながら世の中に貢献していけばいいと思っています。
偏差値の世界で生きていくのは本当に厳しいですよ。完全に比較の世界でした。ただ、ビジネスの世界では「言ったもん勝ち」のという部分があります。この世界にはまだまだ「0」のものが多いから、他の人が20点を取っていて、自分が25点でトップに立っていたら、それが正しいことになるんです。 歴史も一緒です。今の教科書に書かれていることは、すべて理論で作られています。江戸時代に生きた人なんていません。「〜はず」という理論を重ねるしかありません。世の中は「理論」の積み重ねで、深く考えた人が勝つと思うんです。 正解も不正解もないと思います。ただ、それが正しいと自信を持って言えるように、 「なぜ」という部分を突き詰め、確信を持つべきだと思います。
比較して自己嫌悪に陥る場合、明確な「夢」を抱けていない場合が多いと思います。弊社の社員には、「とにかくゴールから考えて欲しい」とよく言います。極端に言うと、死の直前から逆算をして、物事を考えて欲しいということです。人生の最後のシーンを想像して物事を考えると、比較することが減ります。 社長になると決めたら、ぶれようがないんですね。人と比べて点数が良いから社長になれるわけではないですもんね。「どうありたいか」を決めることが、本当に大切なことだと思います。