自分は世の中にどんな価値を提供したい?
ValueDesign.net / 田中伶
私が先生のもとで勉強させてもらいながら気付いたのは、企業がミッションをつくることと、個人がキャリアプランを描くことは、とても似た要素が含まれているのではないかということでした。企業にミッション(=使命)があるように、私たち一人一人の人生にも、夢や目標がある。私たち個人がミッションを持たずに日々を過ごすのはもったいないとも思いましたし、就職活動で嘘の志望動機をかためて自分を偽って、社会に突き進んでいく学生を目の当たりにしていて、「それは違うのでは」と思っていました。もっと自分の熱い思いを叶える手段はあるのに、それに気付かないのは勿体ないじゃないですか。
そうなんですよ。そこで私の「個人個人がキャリアプランを描いていける機会を提供しよう」という思いから、学生を中心にセミナーを開こうという決意に至ったわけです。それがちょうど川上先生のところに弟子入りして1年が経った頃でした。 そして先生に「私が企画もビラ配りも運営も全部やるので、私に一年間かけて教えてくれた事をセミナー形式で開いてください!」と頼みました。それをきっかけに開業届けを出し、初めてのセミナーを開いたんです。それが、ValueDesign.netのスタートです。
はい。私は自分のブランドというものがなかったので、私が真剣だという事を伝えるには何かを継続することしかなかったんです。継続しているっていうだけで「あの人は真剣だ」というのが伝わるはずなのに、なぜか皆あまりやっていない。だったら私がやってやろう!と意気込んで、毎朝8時に年中無休で更新されるブログを始めました。
そしてどうせやるならただのブログではなく、みんなが毎朝日経新聞を読むような感覚で訪れてもらいたいと思い、毎朝8時に定期的に刊行し、読んだ人たちがちょっと賢くなって一日を迎えられるようなコンテンツを発信するようにしました。
敷居の高い「経営学」の知識を、朝の日経新聞の記事をケースを使って解説してみたり、話題のビジネスを分析してみたり。あとは経営学を使ったキャリアデザインのヒントを自分なりにまとめてみたり。
元々は自分のために書いていたものですが、「毎朝楽しみにしています」「出勤のお供にしています!」なんて言われると、誰かのライフスタイルを変えたような気持ちになって本当にやりがいを感じるんです。
ブログは無料で誰でも見れるもの。だからこそ手を抜かないようにしています。自分のインプットとアウトプットの場所であるブログも、人から見れば「私の作品集」がある場所。自分の真剣さをきちんと伝えられるようなものじゃないといけないので、一日も休むことなく本気でやっています。
そうですね。私自身も経営者として常に勉強し続けなければならないです。昔、自分が読んだ本と自分がそのときに動いた仕事等を全部書き出して見比べたときに、本をたくさん読んでいる時期の方が、結果、お仕事をたくさん頂いているということが分かったんですよ。
つまり、インプットすればするほどアウトプットしたくなるからお仕事は自然と回るし、逆にアウトプットが多ければ多い程、インプットが間に合わないから本を読もうと一生懸命に時間を作ろうとする。忙しいから本を読めないというのは全くの嘘で、インプットがあるからアウトプット生まれるし、その逆でもあります。是非、学生さんたちにはこの循環を取り入れて欲しいです。