成功する要因は、明らかに共通要素がある
株式会社 イドム / 小出宗昭
公的産業支援のプロジェクトをベースに地域興しを目指してビジネスをしようとしているチームは、日本で自分たちだけではないかと思います。富士市産業支援センターとは富士市の行政がやっている産業支援センターなんですが、それを民間企業である僕らが受託している形になります。中小企業センターなどは都内も含め、数多くあります。でもその受託をしているのは第三セクターだったり、財団法人だったりするんです。そのようなところが、中小企業の支援をしています。民間で、中小企業支援を受託しているのは我々だけだと思います。全国でオンリーワンなんです。産業支援、創業支援などを達成する為に、国は膨大な税金を投入しているんです。中小支援だけで見ると、年間約1600億円使われています。県や地方も合わせると莫大な金額がこのプロジェクトに投資されています。しかしながら、それに見合った成果が出ていないことが問題なんです。僕らはそれを解決させる1つの方法として、今現在努力しています。公的セクターの産業支援のロールモデルとなり、フロントランナーとして地域経済を活性化していこうと考えています。
僕らには「地域活性化の実現」という大きな課題が課されています。地域を変えていくということは、本当に大変なタスクです。国からの強い要請もあり、国の事業にも多く関わっています。経済産業省や中小企業庁は、ロールモデルは自分たちの富士市産業支援センターだと言ってくれていて、このモデルをいかに作り出して行けるかがこれからの課題なんです。正直、今目の前にあることに対して、精一杯取り組んでいて、今後どうしていこうかということはわからないです。次にどのようなことが展開していけるのか、ワクワクしている状態だと思います。
従来のスキームでは成功していなかった公的産業支援の枠組みのなかで、民間の力を積極的に導入して産業支援を行っていく、これまでに類を見ないタイプのビジネスコンサルティングを手掛けるプロ集団として走っていくことが、今の僕らに課されているテーマだと感じています。
人とコミュニケーションするのが楽しいと思えれば、コミュニケーションしたくなるじゃないですか。なので、常に楽しいと思って何事にも取り組んでいます。苦手意識があったり、大変だとか思って何かに取り組んでいると、それが表に出てしまうんですね。相手にそのことが伝わってしまうんです。「あなたと話していることが楽しい」、ということを伝え、相手と一歩なり半歩なり近づけて、踏み込んだコミュニケーションがとれるのだと思います。
一人の人を相手に話をしている時と、多くの人の前で話をすることには、違いがあると思います。僕自身、自分に相談があって訪ねに来る人が多いのですが、その時は一方的に話すのではなくて、相手にいかに話をされるかを意識しています。会話が弾む状態を作りたいと考えて話をしています。会話が弾むと色んなアイデアも浮かんで来るんです。なので、一方的に話すのではなく、弾む会話が出来るように心がけています。