成功する要因は、明らかに共通要素がある
株式会社 イドム / 小出宗昭
まずは相手が望んでいる物を把握して、それを提供したいと本気で思っていますということを相手に伝えることが重要です。こんなことまでしてくれるんだ!ということを相手に思わせる事が重要です。本気で親身になって相手のことを考えられるかがポイントで、自分が真剣に取り組んでいるということを、相手に伝えることが大切です。それが伝わらなければ信頼は生まれません。
起業とは究極の自己実現の世界であり、究極のチャレンジの世界であると思います。
起業することにそのものが価値が高いわけではありません。会社に就職して、組織の一員となって働き続けるのも十分に価値があることだと思います。ただ、はっきり言えるのが、常に前向きにチャレンジできる環境が起業にはあるんです。大切なのは、どう働くかということです。チャレンジできる働き方が出来ればそれでいいのだと思います。その中で、究極の自己実現を考えていくと起業ということになると思います。すべてが自分の責任で、すべての結果は自分のパフォーマンス次第であり、自分のやりたいことを追求出来る世界なんです。そうような自己実現に興味関心を抱く人は、「起業」を1つの選択肢に入れておくべきだと思います。
学生に伝えていことは2点あります。
まず1つ目は、最近「社会起業家」をテーマにしたセミナーなどに若い人たちがこぞって参加する傾向があります。そこに強い疑問を感じています。起業するという思考を持つことはいいことだと思うのですが、起業すること事自体に価値がある訳ではありません。どんな立場で働くにしてもどのように働いていくのかが大切で、前向きな働き方をしているならば、それは立派なチャレンジになります。そのことを踏まえておいて欲しいと思います。
2つ目は、色んな経験をしてから起業をした方がいいということです。大学を卒業してから起業するのも、もちろんいいことだと思います。しかし、就職をして、色んなことを学んでから起業することも、決し周りで道ではありません。僕は、26年銀行で勤務してから、49歳で起業しました。その26年間が無駄だったかと言えば、そんな事はありません。なおかつ組織の中で働いていたというノウハウもありますし、銀行という世界にいたことは本当にプラスでした。なので、すぐに起業しなくても、遠回りということは決してありません。だからこそ、今必要とされるのは、どんな状況でも常に前向きにチャレンジし続けることなんです。前向きな行動こそが、今の日本には必要とされているんだと思います。日本全体が自信を失って、希望、夢が揺らいでいる中で自分の生涯の中で何を成し遂げたいのかが、非常に不鮮明になっていると思います。どのような職業をするにしても、前向きに挑戦していくこと続け、挑戦していくことは尊いんだというスピリッツをみんなが持てる社会が必要なんです。学生にはその挑戦心を期待したいです。