起業は通過点。大事なのはその先
easy living / 根本 あゆみ
頭の中を切り替えていくことですね。可能な限りで「起業したらどうだろう?」という視点で物事を見たり考えたりするようにしました。「起業したら?」という視点が8割、雇われているという視点を2割という位の割合です。
そうすることで物事をフォーカスする先が変わりますから出会いなども大きく変わってきましたね。
起業したら全て自分の責任なので、自分を守ってくれるものがありません。
ですから私の場合は、落ち込みやすい性格が凄く性格が出ましたし仕事に大きく影響した気がします。
会社にいた頃は責任転嫁をしたり、会社が守ってくれるだろうという考え方で仕事をしていました。起業すると仕事での責任がより一層の自己責任になり、その矛先が自分に向きますので、仕事で上手くいかないとよく一人で落ち込んでいましたね。そのおかげで強くなりましたが。
原動力はあまりなかったのですが(笑)、自分の苦手な事を克服しようとするキッカケになりました。
私は起業してから一度、ドン底を経験したことがあります。気持ちがドン底になっている時は、モチベーションを上げようとしても全然上がらないんです。
普段は会社に守ってもらっていた私でしたが、起業をしたら本当に自分で解決しなければなりません。その時に「今自分に必要な事はなんだろう?」と問いかけ、「それを克服しよう」と思えたんです。例えば私の場合だったら、人からのサポートを受けるのが課題で、「今自分が困っているので助けて下さい」と人に言えない事が一つ課題でした。
人には何でもなさそうな事を克服するのも起業してからの一つの課題でしたね。
とにかく自分の苦手分野を改善することから頑張っていました。となると・・・苦手分野を克服しようと頑張っていたことが原動力ってことになりますかね(笑)。
起業にチャレンジした事自体が良かった事だと思います。
私は会社で働いている時に「もっとこうすればいいのに」とよく思っていました。ただそれはあくまで他人にやってもらいたいという考えです。起業にチャレンジしたことで、全てのフォーカスが「やってほしい」という他人への想いではなく、「やりたい」と自分自身へ変わったのは良かったなと思います。
起業にチャレンジすることで、個人個人の新しい発見や気づきがあると思いますね。
ハートは心という意味です。心についてもう少しお話させて頂くと、心というのは元々月のように満丸なんですね。
ちなみに生まれたての赤ちゃんは満丸です。それが大人になっていくと歪んできたりします。心というのは本能、知性、理性、感情の4つの領域に分かれます。
例えば感情と本能が大きく膨らんだ時に皆さんがよく見るハート型になるといわれているんです。しかし、心が丸い状態が力を一番発揮する状態ですので、心を丸い状態にしていくようにサポートをします。
ですから目標実現に導くコーチングや問題を解決するカウセリングになることもありますが、一概に同じではありません。
普段から自分を振り返るようにはしています。自分の言ったこと、思ったこと、したことを振り返ります。
自分が頭で分かっている事を相手に伝えようとすると、どうしても押しつけてしまうことがあります。また、人は自分が見えている領域でないと信じにくいですし、自分の知っている言葉でないとなかなか理解できません。ですから、難しい言葉ではなく心と心で話すことは意識しています。
良心の部分から生まれた会話が、よりよい解決策を生み出すと思います。