『つなげる』エキスパート
Ena Communication Inc. / 樋栄ひかる
わたしは常に好奇心旺盛でクリエイティブでありたいんです。正面から人が来たら、私は真っ向から向かっていくんですね。困難がある時ほど燃えるタイプなんです。安定を求めるよりも、何か新しいことを発見、発掘していくことが好きなんです。自分はユニークでありたいという気持ちが本当に強いんだと思います。子供の頃から常にナンバーワンよりはオンリーワンでありたいと思っていました。人がやっていないことをやり続ける人間でありたいです。その想いが向上心に繋がっていると思います。
中学校3年間はソフトボールに明け暮れていました。毎年全国大会に出るような伝統あるソフトボール部だったんです。めちゃくちゃ厳しい練習でした。根性を出せと常に言われ続けてきました。そんなこともあり、高校は遊びまくってやると決意して、普通高校に行きました。しかし、高校ではまたハンドボール部に入り運動に明け暮れる学生時代をおくっていました。 自分はすごく変わってました(笑)回りのみんなに溶け込めずにいたと思います。ただ、学ぶことに関してはすごくモチベーションが高かったと思います。日本には自分が行きたいと思う大学がありませでした。日本の大学では入ってからの勉強へのモチベーションが途絶えてしまうじゃないですか。そこが嫌だったんです。何か得意な分野を持って大学を卒業し、社会に出たかったんですね。 英語を学びたかったことと、学び続ける環境を得るために、海外の大学を志望しました。そして、ただ単に英語を学びたかったわけではなく、英語を使って何かを身につけたいという気持ちが強かったです。
大学では心理学とアートをダブル選考していました。初めの頃は心理学だけでいこうと思っていました。必須科目で、美術系の何かをとらなくては行けなくて、アートを学んでいたんですが、その時の絵の先生が素晴らしい方で、私の絵を本当に褒めてくださるんです。「君はどうして絵の専攻に進まないのか?」なども仰って下さったのですが、わたしは「絵では食べていけないから」という理由を伝えました。が、その先生は「WHY NOT?!」っと返して来られたんです。この言葉は一生のわたしの宝物の言葉です。「そうだ!その通り!なぜだめなの?!」そんなシンプルな考え方に気づかせて頂いたことが純粋に嬉しかったんですね。なので、心理学と絵をダブルで専攻することにしました。
学問的にも様々なことを学んだのですが、人を認めるということを学べたのが本当に大きかったです。人が出来ることを素直に認めて、自分が出来ることも素直に見直すことが出来るようになりました。文化の違いかもしれませんが、日本は出来ることはできて当たり前、それを特別評価するわけではないんですね。でも、出来ないことに対して問い詰めるんです。例えば80点が平均点で、なんであなたは50点なの?って。英語が100点なことに対しては、それは英語が得意だから当たり前でしょ?みたいな感じなんです。一方、アメリカではすべてを褒めるんです。そのことが本当に素晴らしい文化だと思いました。アメリカにいる頃は毎日が熱意に溢れて楽しくて、ほとんど寝ていませんでした。