『つなげる』エキスパート
Ena Communication Inc. / 樋栄ひかる
今回取材させてい頂いたのは、Ena Communication Inc.代表の樋栄ひかるさんです!!
数々の研修を手がけ、研修講師としてトップの評価を得ているひかるさん。
ひかるさんの研修を一度体験すれば、ひかるさんのもつ魅力に惹きつけられます。
人と人との繋がりを創出するひかるさんの記事を、是非お読み下さい!!!
人と人、人と場所、自分と自分を『つなげる』エキスパートです。そして『学び』と『遊び』を通して『つながる場』をプログラムする場のデザイナーをしています。
人間って自分自身のことを良く知らなかったりするんですね。そして、コミュニケーションをより良くするために自分自身の潜在意識につながることが大事だと思います。自分が考えている以上に自分が何者かということを理解している人は少ないんです。わたしの創る場では、様々な研修を通して、「あなたは何者ですか?」という質問を様々なカタチでしてもらいます。簡単そうにおもいますが、この質問、多くの人は最初の10個をすぎると悩み始めるんですね。そして、自分って何者なんだろと考え始めるんです。そして自分のことが色んな切り口から見えてくるんです。自分自身とは何者かという問いかけを通して、自分を受け入れた上で、これからどのように生きていくかを考えるんですね。そのような体験をしてもらう学びの場をデザインして講師もしています。
元々、起業という選択肢はあまり考えていませんでした。現在は情報が多く、大学在学中に起業という選択肢があるということも周知だと思いますが、わたしの時代は大学を出たら就職という道が当たり前でした。
就職は、留学を経験させてくださった両親への感謝の気持ちもあり、いいところに就職したいなという気持ちは純粋にありました。そしてご縁がありIBMに入社することになりました。
入社当時は、六本木にありますIBMアジアパシフィックサービスというアジアパシフィックを管轄する会社で働いていました。上司も仲間もほとんどが外国人というワールドワイドな環境でした。ちょうどそのころ、9・11が起こり、あの衝撃的な映像がテレビで何度も流れ、なぜこんなことが起こるんだろうと真剣に悩んでしまったんですね。わたしに何が出来るのだろうと考えるようになったんです。わたしの力で世界を平和にするには何が出来るのかを模索していた頃、IBM研修サービスという会社に異動することになり、人財開発の部署で講師をすることになりました。
人財開発の部署からマニュアル化されたプログラムを担当することになったわけですが、自分が先生として人に教えるということに対して、全くワクワクする気持ちは生まれませんでした。このまま同じことをしていたら、絶対に飽きてしまうだろうと思い、自分なりに工夫するようになり始めました。コミュニケーションの研修をしていると、自分自身について否定的に見てる人って結構多いことを発見しました。もっと自分自身を好きになれたら、人のことを妬んだり、いじめたりすることが減るんじゃないかと思ったんですね。
また、研修サービスという会社に移り、アジアパシフィックサービスとのギャップに最初は戸惑いました。アジアパシフィックサービスでは、人を一人の人間として性別も関係なく尊重し合う文化が育まれていました。そんな中で、外に飛び出したいという衝動が強くなっていたんです。色んな異業種交流会に参加しました。しかし、どの交流会も表面的でつまらなかったんですね。そこで出会った一人と、自分達で異業種交流会を作ろうと意気投合し、名刺交換だけに終わらないテキーラズという交流会を始めました。オトナのサークルと称して、そこで『Yes,andでスキルの棚卸し』をコンセプトに2ヶ月に1回の勉強会を始めました。スキルとは特別なものでなくて良いのです。自分自身がちょっぴり誇れるスキルで良いのです。わたしの場合は『つなげる』『人を楽しませる』というのがスキルでした。アジアパシフィックにいた頃はそのスキルが活かされていたんです。みんなそれぞれが持っているごく当たり前のものなんです。生まれながらに動体視力が優れている人もいるし、メイクアップの技術もスキルです。自分自身の特技などもスキルに含まれるんですね。
そんな活動をしている中で、社会起業という言葉に出会い、自分がやりたいと思っていることが明確にあるのならば、起業してしまうというのもいいのではないかと思い登記しました。