是々非々主義
社会保険労務士法人ジャパン・パーソネル・サポート / 河村 卓
自分が一生懸命やった分しっかりと返ってくるという解りやすい構図は魅力的だと思います。 たとえば報酬も会社だと他者との比較の査定があったり、会社全体の業績により決まることもありますが、独立した後はそれも含めてすべて自分の器量次第ですから。
何の仕事でもそうだと思いますが、信用がないと成立しないので、常に誠実に対処するということは心がけています。 そして当然のことながらお客様に迷惑をかけないようにというのは意識しています。
特にわたしは給与関係なども扱っているので、例えば自分の給与明細に間違いが見つかったりしたら従業員の方は今までのすべての給与計算に関しても疑いを抱 くかも知れないし、そのことでわたしが業務を請け負っているお客様である、会社との関係自体がギクシャクしてしまうこともあるかもしれません。社労士は一 人一人の生活に直接つながる細かいところを扱っているので小さなミスも発生しないように気をつけています。
常に次につながる目標を持って次に進んでいくことが大切だと思います。
現状に満足して、これでいいやと思いながら仕事をしていてはそれ以上の発展もないしお客様にも失礼ですからね。
他の仕事もそうかもしれませんが、社会保険労務士の仕事も、結局はコミュニケーション能力が左右します。
お客様の要望を拾い出して、それに対して適切な回答をする必要があるので、そのためには「聞く力」「考える力」「表現する力」を磨くべきです。コミュニ ケーション能力を磨いていくためには、「自分で考えながら仕事をする」姿勢が必要です。お客様の言ったことを鵜呑みにするのではなく、お客様が言ったこと の真意であるとか、背景であるとかを深く考えて話を聞いていくということです。 試験に受かる必要がありますが、最近の試験の傾向は正直よくわかりません。社会保険労務士としてこんな仕事をするという強い決意があれば、努力は報われると信じています。
社会保険労務士は、実力主義の世界です。間口の広い世界の中で自分の好きな分野とお客様を選ぶことができます。社会に必要とされる仕事であり、自分のやりたいことができるやりがいのある仕事なので、若い人にもぜひチャレンジしてほしいですね。