シンプルに考え続ける事
株式会社 アークウェイ / 森屋 英治
アークウェイとしての当面の目標は、まず日本企業10社のシステムの作り方を変えて良くしたいというものです。それを現在の小さな会社でやり遂げたい。 そして僕の人生の究極の目標は「物事をシンプルに考え続けること」です。例えば自分が一日やっていることって、無駄だらけですよ。そういう無駄に惑わされずにどうシンプルに考えていくかが目標ですね。 素人の考えているやり方と、プロが考えているやり方はすごく近い。一周回るんですよ。例えばシステムの設計なんかもそうなんですけど、10年20年勉強した人と素人が一緒です。結局アイデアを削いで、シンプルにしていくから。知識があるとその削ぐ時の最初の一振りが難しくなります。今、知っている人の印象を、はじめてその人と会った時の印象に持っていくことってすごく難しいですよね。それと一緒です。今の世の中にはアイデアがたまっている。その中でさらに良いアイデアを出すとしたら捨てるしかない。話は戻りますが、このシンプルに考える癖を身につける為には目標が無いといけないんです。なぜかというと軸が必要なんですよ。目標達成に必要ないものはすべて無駄として、削ぎ落して、シンプルにするんです。 ですが、ただガリガリ削っていくのではなく、「どう無駄を入れるのか」が大事だなと最近やっと思えるようになりましたね。私は無駄が嫌いなんですよ。その無駄というのは生活の上での無駄という意味です。例えばゆっくりお風呂に入るのも無駄でしょ、おいしい料理も無駄ですよね。栄養剤でいいわけだから。音楽とか美術も生活する上では無駄です。でも、人間を作っていく上ではすごく大事なんです。それらを全部無くしてしまったらつまらない人生になってしまいますよね。ですからシンプルにしていった中にどう無駄を入れるかというのを今考えています。
自分に何ができるかという事は学生時代わからないですよね。 自分が何をやれるかわからない人へ、一つヒントとしては、自分が夢中になってやれることを見つけることです。それこそが自分が社会に貢献できることです。ですから、学生時代はいろんな経験をして「あ、俺これが好きなんだ」とか、「これが苦手なんだ」ということを知るべきです。ところがそれを邪魔するものが一つあるんです。それは、親です。(笑)なぜかと言うと、親は子供が苦手な事をずっと教えようとしてくるんですよね。例えば、文章を書くのは上手だけれど、社交的でないという子どもに、親は「もっと社交的になりなさい」といいますよね。そうするとその子の「文章を書く」という強みは止まってしまうんです。
悩むなんて無駄ですねぇ(笑)大学生までは親の教育が残っているんです。30歳を超えると、解放されてくるんですよね。簡単に言ってしまうと30位までは自分がわからないんですよ。完全に自立した生活が早ければもっと若くに自分がわかるんでしょうけど。完全に自立するためにはまずお金を稼がなくてはいけない、そして好きな事もやりたい、その中に自分がいる。生活の中に自分がいると言うことを理解して初めて自分が何をすべきかというのがわかるんですね。私も、自分がわかった時にこういうことがわかりました。自分がわかると言うより、自分をわからせられる時が来るんです。
もし起業したいなら起業する前に自分に何があって、何が好きなのかという、自分が何なんだろうという事を知っておくべきです。好きなこと中心に、自分の夢、なすべきことを探してほしいと考えています。ただ、世の中のためになることが最終目的ですから、
なすべきことは“好きなことでない”ケースもあります。すてきな人生のため、自分と対話する時間を作りましょう、自分と対話するのはつらいことですが、きっとあなたにプレゼントがあると思います。