デザインの在り方を変える
カラフル・ボード株式会社 / 渡辺祐樹
目標を明確にしたうえで、がむしゃらに頑張ることが、基本ですね。例えば営業だったら、トップセールスを目指すなどです。その上で、見に付けたいスキルの細分化が重要ですね。それがあれば、営業の中でもどのスキルを身に付けるとか、目標達成までの道のりが具体的になってきます。
元々理系なので、大きい会社で戦略を立てる時に、会計の知識が無くて困りました。それなら勉強しようと思ったんです。そしてどうせやるなら、最難関の公認会計士を目指そうと思いました。ただ、資格自体よりも、会計のポイントさえ抑えておければ、起業家としては十分だと思います。ただ、自分が仕事をしていく上で、ベースとなるような最低限の知識は、あった方が良いです。会計士の資格をとった後に入った次の会社では、新規事業開発をメインの仕事としていました。ここでは0→1のビジネスを創るを経験を積むことができ、現在会社を経営する上で、とても役に立っています。
2005年、大学4年生の時には、すでに起業しようと考えていました。その後2011年に、自分に必要なスキルも揃い、ビジネスモデルも確立できたタイミングで、起業をしました。
資金繰りが一番大変でしたね。特にスタートアップの時は、厳しかったです。今は資金も回り始めているんですけどね。創業当時、もともと300万円を出資をして作った会社なんですけれども、今のシステムを開発するためには1,000万円くらいの資金が必要になることが分かりました。。そこで、個人投資家に出資をしてもらって、何とか資金を確保しました。協力してくれる方々がいらっしゃって、なんとか事業を立ち上げることができました。
この会社では、アパレル業界の課題を解決したいと思っています。創業前に、アパレル業界の方にヒアリングしてみると、「デザインを描く人が減ってきている」とか、「デザインの持つ付加価値も減ってきている」ことなどが分かりました。さらに、「物がなかなか売れなくなってきた」ことや、「ファストファッションにお金が流れている」、「ブランドに力が無くなっている」などの問題も見えてきました。そんなことを分析していくと、アパレル業界の根本的問題は、在庫にあると分かりました。そこで、デザインができた段階で、消費者のフィードバックを受け、良ければ売るということにすれば、在庫の問題も解決できると思ったんです。アパレルを目指したいとか、デザインを広めたいと思っている人は、大勢いるので、そういう人達に活躍の場を与えることも出来ると思います。