プログラミングは人生を変える
株式会社Progate/加藤將倫・村井謙太
加藤さん
よく2人で話しているのは、もっといろいろな世界を見てみたいということです。自分たちの価値観は狭い世界のものだと思っているので、1年生に戻るなら留学や旅などをして、いろいろなものを見て、感じて、経験したいと思います。
村井さん
それと、プログラミングをやっておきたかったと思います。僕たちが本格的に始めたのは4年生になってからなので、1年生のころからやっていたら違っていたと思います。それから本を読むことです。本を読むと新しい世界に出会えます。
加藤さん
そうですね。Progateのユーザーさんでも、1年生でプログラミングを始めるという方を見ると、羨ましく思います。Progateで学んだ経験を活かして、IT企業でインターンをしている方もいるのですが、どんどん成長していて、僕たちの1年生のころと比べると、羨ましいです。
加藤さん
起業したからには皆同じフィールドに立っていますし、学生という身分に甘えてもいけないと思っています。
とは言え、学生だからこそ、やはり年上の方から可愛がってもらえたり、いろいろ教えてもらえたり、応援してもらえたりしやすいのは感謝しているところではあります。
村井さん
僕が感じたのは、今まで付き合っていた友達とやっていることがかけ離れてしまうので、どうしても疎遠になって、今まで通りに付き合うことが難しくなることです。他の学生と違うことを考えていることが多いので、話が合わなくなり、溝ができてしまって一時期悩んだことがありました。
加藤さん
事業をはじめる上では、家族を養わなければならない、などの責任がなく、リスクを取って行動することができるのでメリットは大きいですが、大学を卒業するのが大変になりますね。。事業がうまくいけばいくほど、卒業が難しくなるというジレンマを抱えることになります。
村井さん
社会経験がないという意味ではデメリットもありましたね。「うまい組織の回し方」を知らないので、すべて試行錯誤するしかありませんでした。最初2人で始めて、今年の1月くらいからメンバーが6人に急に増えたのですが、チームマネジメントの仕方を知らなかったため、チームとしてうまく回すことが出来ませんでした。
そこから、何回も話し合ったり、1対1でのコミュニケーションの時間をとったり、いろいろと試行錯誤しながら、やっとまともな形になりました。
村井さん
予想以上にみんながみんな、いろいろな悩みを抱えていたのですが、だからといって日常生活の中でそんなに誰かに悩みを打ち明けたりしないじゃないですか。1対1のコミュニケーションや深い話をすることを怠っていたために、悩みを打ち明けられるような関係性を築けていなかったんです。崩壊しかけたときに初めてそれに気付いて、マサ(加藤さん)と話し合って、メンバーと飲みに行きました。それから、この一週間はチームビルディングを頑張ろうという「チームビルディング週間」を設けて、毎晩、メンバー6人を2人ずつ3グループに分けて、3~4時間飲みながら、普段思っていることや、悩みや、不満を赤裸々に話し合いました。効果は大きくて、これらのことをやってから、チームの雰囲気がとてもよくなり、お互いに信頼した上で働くことができています。
加藤さん
メンバーとは元から友達だったのですが、それはメリットでありつつ、デメリットでもあります。友達と起業すると、「何でも話し合える」と思っていたのですが、逆に元から親しいからこそ言えないことがあったり、感じたことがあっても言葉にしなかったりすることがあります。チームビルディングのときにも、メンバーが過去に考えていたけど言えなかったことがたくさん、出てきました。毎日一緒にやっていた僕たち二人の間でさえも、です。メンバーが増えたことで僕たちの間のコミュニケーションまでも薄くなっていました。