月間600万PVのメディア運営者が語る、全方位型の幸福追求とは?
株式会社サクメディア / 代表取締役社長 林征夫
弊社では、「全方位型の幸福追求を目指す」ということを企業文化として大切にしています。WEBメディアを黒字化するのってなかなか難しい。ましてや、読者・スポンサー・ライター・社員にバランスよく利益を配分することはさらに努力が必要です。当然、広告主さんにしっかりと広告効果を与えていかなければならないですし、ライターさんにも適正な報酬をお支払いしなければなりません。さらに、そこで働く従業員が楽しく仕事をできる環境を整えなければ事業は継続できません。日々試行錯誤しながらやっています。
また、「当たり前を徹底する」ということを大事にしています。毎日数円単位の売上でも甘く見るなと社員には伝えています。例えばたった数千円の売上でも、そのお金でライターにも1本でも原稿の依頼して、相手を喜ばすことができるかもしれない。小さいことの積み重ね、当たり前を徹底することこそが、やがて大きな成功につながると信じています。
関わる全員が幸せにならないと、会社を存続させるができないと考えているからです。今の時代って、「会社の寿命」に比べて圧倒的に「商品の寿命」が短いですから、会社の中で社内ベンチャーのように何個も新しいサービスを繰り返し生み出していかなければならないんです。だから、一時の成功に酔いしれることなく、持続的にいいものを生み出し続け、会社を存続させる覚悟がなければならない。その時に、全方位型の幸福を目指さないと、誰もついていけないし、会社に関わる人たちを巻き込むこともできないんです。
あと10年したら引退しようかと考えています。この業界はとにかくスピードがすごいから、技術力や情報収集が追いつかなくなると生き残るのは難しいと思うんです。僕はあと10年したら50を過ぎてしまうので、どんどん動き続けるこの業界の流れをキャッチアップして売り上げを伸ばし続けるというのは相当難しいと思う。だから、10年後には後継者を作って引退をして、旅行したり、後輩とたまに会ってご飯奢って、仕事の相談に乗ってあげられたらいいなと思っています。
若いうちに、あらゆる経験をした方がいいと思います。高校までの学生生活って、価値観のあう人間とばかり付き合うじゃないですか。でも大学って地方から多くの学生がやってきて、色々な価値観の人と付き合えるんです。だから、面白い人とどんどん繋がりを作って、色々な価値観と触れ合うことが大切なのではないかと思います。
それから、何かサービスを作るときは、「自分にとってこれが将来役立つだろうな」という考え方で取り組むよりも、「誰かを楽しませたい」と思ってやる方が案外成功するような気がします。世の中のサービスを2つに大別すると、「痛みを和らげるサービス」と、「喜びを与えるサービス」があるそうです。この二つのうち商売をしやすいのは、「痛みを和らげるサービス」だと言われています。お金を代償に時間を提供したり、困りごとを解決するサービスのことです。もう一方の「喜びを与えるサービス」っていうのは、人を笑わせたり感動させて対価を得るサービスです。これはなかなか難しいことですよね。でも、大学生なら好きな仲間に囲まれて楽しい時間が過ごせるから、「喜びを与えるサービス」を比較的に考えやすい環境にいるのでしょうか。人を喜ばせるためのクリエイティブなことを考えるのは若い時が一番向いていると思いますし、時間もあるので色々と考えてみたら楽しいかもしれません。
学生のうちから相手の立場に立って、「喜ばせよう」という風に考えながら行動できる人はなかなか少ないと思います。だからこそ、友達同士で色々企画したり、遊んだりする時には、「どういう風にしたらみんなが喜ぶかな?」という考えを持ちながら、活動をしてみてはいかがでしょうか
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