the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選vol.2 Part8
株式会社 nana music CEO/文原 明臣
the Entrepreneurライターが選ぶ成長企業50選vol.2 Part8
株式会社 nana music CEO/文原 明臣
もともとレーシングドライバーとしてプロの世界を目指す。 しかし、2009年に資金に限界が生じ、道半ばで断念。 2010年ハイチ沖地震で「We Are The World for Haiti」の動画をYoutubeで見てインスピレーションを受ける。しかし、この動画でさえまだまだ「世界をひとつに」というコンセプトを完全に達成できているわけではないと感じた。 その折にiPhoneを購入し、このデバイスの可能性を見いだし、起業を決意。 iPhoneに向かって歌って知らない人と出会ったり、セッションをすることができるアプリ「nana」をリリース。
【会社詳細】
株式会社nana music: http://company.nana-music.com/index.html
経験やつながりがある分、ヒット率を考えれば就職後の方が有利だと思います。
しかし、若いときにしかもっていないパワーや勢いが起業においては非常に重要です。失敗したときにもすぐ立ち上がる根性は学生だこらこそ、ではないでしょうか。
自分自身のことを言うともっと勉強しておけば良かったなと思っています。笑
高校の時はオンラインゲームをずっとやっていたんですが、そこで生まれたつながりや遊びとは何かという学びは今も活きています。
私は無理なことをあえて宣言することで自分にプレッシャーを与える人間です。
そのためある程度の失敗は仕方ないと思っています。
達成できなかった場合は自分の力不足と認識しそこから学べば良いと思っています。
おそらく営業タイプです。
こうやって仲間を集めてチームを作ってきた実績を考えると向いているのは営業ですね。
ただ、好きなものに対しては没頭できるので技術があれば開発タイプにもなれるかもしれません。
完全に情熱タイプです。
もともと自分の意見を表明する事が非常に苦手な人間でした。
実家が喫茶店だったので普段からニコニコしていたのですが、それが自分の意見を出す事ができなくなった要因かもしれません。
その性格が改善されたのはモータースポーツを始めてからでした。
勝負の世界に飛び込んでちゃんと自分を出せるようになってきました。
IPOが目的の会社ではないですが、音楽の可能性を世界に届けるという目的に必要な手段として捉えられたときに考えます。この決断は1,2年をめどにしていくつもりです。
もともと世界をつなぐことを目指しているので当然考えています。
いまのサービスの価値を世界に届けるためにはやることが山積しています。
例えば、発展途上国ではまだ携帯が普及していないため、このサービスの価値を届ける事が出来ません。
そのため弊社で「nana phone」みたいなものを届ける事もできればよりいっそう”世界をつなぐ”に近づけると思っています。
休もうと思ってはいるのですが、結果的に仕事している事が多いかもしれないです。休日はリラックスしながらも頭の中では会社の今後のことを考えています。
尊敬する人はいるのですが経営者というカテゴリではいないですかね。
私は美空ひばりさんや尾崎豊さんを尊敬しています。
彼らは強烈な芯をもっており、執念で人を動かしていきます。
そんな彼らを嫌う人もたくさんいると思うのですが、自分にはない個性なので尊敬しています。
役員制度がようやく整い、CTO,COOの2名が右左腕になります。マネタイズの仕方など私が自信のないところをうまくカバーしてもらっています。
経営者になるために起業したタイプではなく、ゼロイチで作っていきたいと思っている身なのですが、そんな私が大事にしている事は「人が無理だと決めつけて踏み込まない事をやる」ということです。とにかく未知の部分に飛び込んでみるという精神はいつまでも忘れないようにしています。
一番大事なのは「執着心」です。
起業はしたいんだけれども何をしたらいいかわからない、という人はまず執着心を持てるものを見つける事が大事です。
私も次月の資金繰りであくせくする時期もありましたが、このサービスは絶対価値があると思っていたからこそ続けられたと思います。
つらい時期も乗り越えられる執着心を持てるような、打ち込めるものを見つける事から始めてみてはいかがでしょうか。