「学歴も物も全て捨てた。そこまでして描きたい世界がある」19歳起業家の物語
Wakrak株式会社 谷口 怜央
僕は資金調達と採用とPRです。僕はできる限り事業を作らないようにしています。僕とは別で事業を作っているメンバーがいます。そのメンバーたちがしっかりマネジメントできてるかや、数値が達成されているかということを見るようにしています。
あとは全社員と週に1度、1時間は絶対に面談をしています。それは、不満を吐き出してもらったり考え方に対してフィードバックをするためです。不満ってどうしても溜まってしまうものなので、ここで必ず出してもらうようにしていたり、フィードバックによって成長する仕組みを落とすためです。
改善することを前提として聞くことです。不満を聞く上で思うのは、表面だけの問題と深い問題があるということです。
例えば、労働時間が1日に15時間で超長いという不満があったとして、それを8時間にするのって難しい。だけど、それを本質的に考えると、仕事効率が悪いんじゃないのかというところで、そのタスクはその時間にやらないといけないのか、優先順位が全然違うんじゃないのっていう。スタートアップはやることが多いので、全部やろうとしたら、終わらないんですよね。
でもそれを順序立ててやっていったり、改善に持っていくというのは、聞き出した中でアウトプットできると思っています。なので、表面的なことだけだと、改善ではないので、本質的な改善を前提としているのは話しやすいのかなと思います。
高校生って大学に行ったことはなくて、起業もしたことがない。それなのに、なぜ大学進学をするのだろうと思います。両方わからないのなら、自分のやりたいことやろうと思って、起業しました。
理論を学んでから実戦でやっても感覚はわからないと思っているんです。例えば、野球のバッティングの打ち方の本を1年間読んでから、野球はやらないと思うんです。やりながらどうやればいいのかというのを、アップデートしていく方が僕には向いていると思っています。
ですが、僕が理論を学ばないかといわれるとそうではなくて、実践して失敗して、理論を知って、また繰り返してという修正がリアルタイムでできる。これは感覚として身についていくので、半永久的に使えると思っています。それに対して、理論で学んだものっていつか忘れてしまうから、実戦で使うものではないと思っています。
仕組みの1つになって欲しいなと思っています。何かを作っている会社としてではなくて、現象の1つみたいな感じです。そしてその現象を作っていく人たちを作っていくことを目指しています。
それもライフスタイルに関わるという点では当たり前にならないといけないと思っているんです。僕らが作りたいのは、デイワークやワクラクのアプリではなく、人々がやりたいと思った時に、やりたいことを選べるという状態です。
その状態を一部で作るだけではやっぱり人が全体がそれを選べる状態を作らないといけないと思っているので、会社として存続するかは別として、当たり前の存在になって欲しいなと思っています。
個人としてのこれからには、あまり興味がありません。というのも、色々なものを捨てちゃったんですよね。今家もないですし、物もパソコンとスマホと財布くらいなんです。それに学歴も捨てました。
自分がある地点にいて、目指している道の間に必要なものって何かを考えた時に、僕にはビジョンを突き詰めるしかないと思いました。ビジョンが現実になりその現実が人々にとって当たり前のような存在になって、人々も多くの選択肢を選べるようになれば、僕に見返りはなくてもいいと思ってます。
やりたいことと現状を照らし合わせるのはすごく大切な事だと思っています。
起業したい学生さんとはお会いすることが多いんですが、好きなことや、やりたいことを探してる人が多いというのが肌感としてあります。
そういう人は、そもそも今がどういう状況で、なぜ好きなことや、やりたいことができないのかということを考えた方がいいと思います。
こういう世界があってほしい。だからこういう世界を作る。なら、なぜ今はそういう世界じゃないのかということを照らし合わせることが必要だと思っていて、それを癖としてつけるのがすごく重要だと思います。
本記事の作成者:佐藤 碩建