『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第18弾】
買えるAbemaTV社 伊達社長
「重要なのは『何になりたいか』ではなく、『何を成したいか』」
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第18弾』
株式会社買えるAbemaTV社 伊達 学
幼少期からスポーツが大好きで、学生時代は、スポーツとアルバイトに専念していました。大学2年生の時に知人からたまたま「これから伸びそうなインターネット広告の会社がある」とサイバーエージェントを紹介してもらい、すぐにアルバイトを始めました。
ちょうどサイバーエージェントが東証マザーズに上場した直後ぐらいだったんです。
当時広告業界にも興味があったので、勉強する意味でも是非チャレンジしたいと思いました。
実は、元々教育にすごく興味があったんです。
30歳ぐらいになったら、教育の道に進みたいと、ずっと思っていました。
それも、「何かを教える」というより、「人生にはいろんな選択肢があることを伝えたい」という想いが強いです。
なぜなら、人生にはたくさんの選択肢があって、すごく魅力的な職業が世の中にたくさんあるのに、将来の夢は“サッカー選手“とか“弁護士“とか”パイロット”とかそういうのが多いじゃないですか。
商社とか、例えば金融でも銀行員以外にも、「こんな職業もあるよ」ということを知るだけでも、やる気の出る子どもってたくさんいるんだろうなと思っていて、いつか子どもたちの職業の選択肢を広げるような活動をしたいなと思っていました。
なので、コンサルや金融、広告のような、いろんな産業のポイントがつかめる職業に就きたかったんです。
広告は、自分の作ったものが世の中に出ていくのはすごくワクワクしますし、仕事としても商品のキャッチコピーを考えるような仕事ってすごくいいなと思っていたので、就職先は広告業界に絞り、会社は30歳でリタイアするというストーリーが当時の僕の中で出来上がっていました。
若いうちから裁量権があり、30歳までに成長できる環境があったからです。
ひとつ上の先輩がアルバイトから入社して、その日から急に数字を任されて、顧客のフロントとして仕事をされているのを見ていて自分も挑戦したいと思いました。
今とは全然違いますね。同期の親の8割は入社に懐疑的だったと思います。
入社当時は、会社設立4年、東証マザーズに上場して2年が過ぎ赤字でした。また、ちょうどITバブルもはじけた頃でした。
未来が見通せず同期とごはんを食べながら、明日や1ヵ月後のことをよく語っていました。
会社の研修もなかったので、自分たちで社外の会議室を借りて、「社会人として必要なことが何か」など、自分たちで考えて研修をやっていました。
このタイミングで自走できる人たちが成長してきたからこそ、サイバーエージェントはここまで伸びてきたのだと思います。