『サイバーエージェント子会社社長の告白』
【第19弾】
サイバーエージェント取締役/アプリボット代表取締役 浮田社長
「過去への後悔は1ミリもない」〜自分に正直に自責の決断を〜
『サイバーエージェントのグループ会社の社長インタビュー連載企画:第19弾』
株式会社サイバーエージェント取締役 /株式会社アプリボット代表取締役社長 浮田 光樹
取締役になった時に、「他の役員と圧倒的に差がある」と言われたことです。
藤田のすごいところは、はっきりストレートに物事を言うところだと思います。
普通は、「期待しているよ。だから頑張ってね。」などと期待を込めた言葉をかける人が多いと思うのですが、藤田はそんな上辺の言葉は言わない。
本当に思っていることを、包み隠さずストレートに伝えてくれるので信頼につながります。
「そもそも他の役員と差があるって、どういうことですか?」と聞いたら、
「経験だ」と言われて。
「経験はどうやって埋まるのか?」と聞いたら、
「埋まらない」と言われました(笑)。
なぜなら、「役員みんなバリバリ働いているから」と。
「けど、頑張って!」と言われて、それがリアルだなと思い印象に残っています。
「世界震撼」を実現することです。
現在だと、一番可能性が高いのは、ゲーム事業だと考えています。
私の「世界震撼」の定義は、
「海外旅行に行った時にふと隣の席を見たら、自分たちがつくったサービスを使っているという状態」です。
自分たちがモノづくりをしている上で、「売上高何兆円」「何万人が使っている」などの定量的な数値ではなく、定性的な状態をビジョンとして掲げています。
ビジョンを達成した状態を、具体的にイメージできる方が、実現できる確率が高まると考えています。
アプリボットの社長としては、いわゆるプレーヤーです。
誰かに任せておけば会社が伸びるということは、ありえないですし、自分の考えが一番色濃く出る組織でもあるので、自分がトップに立ってプレーヤーとして引っ張ることが大切だと思っています。
それが、アプリボットでの私の役割です。
サイバーエージェントは、規模がアプリボットの何倍もあります。
サイバーエージェントの取締役としての役割は、
グループ内、特にゲーム事業での各社の成功事例や失敗事例、ノウハウやナレッジを共有し、その仕組みを整え成果を出すことが主となります。
サイバーエージェントグループの中にはゲーム事業を中心事業としている子会社が14社程ありますが、
各社で起こっている失敗は共有して起こらないようにしたり、成功はちゃんと浸透させて成功率を上げるなど、「サイバーエージェントグループのゲーム事業としてどう勝つか」という視点で見ています。
グループポートフォリオを見て、ゲーム市場でどう勝っていくかというのを考えています。