命を取られない限りリスクなんてありません
シェルパ株式会社 / 浅川恭平
音楽とサッカーが好きだったので、それしかしていませんでした。この二つは小さい頃からやっていましたね。音楽は、プロを目指そうと思っていました。音楽のプロになることを辞めた理由は、今流行っている歌に興味が無かったからです。いくら音楽が好きでも、自分の好きな音楽で食べていくことは出来ないと思いました。好きなことと売れることは違うと思うんですよね。売れているものは支持されているから売れています。それに共感できなかった僕がやった音楽は売れないと感じました。しかし音楽をしていたことで得たものは沢山あります。物事に対する没入具合は、音楽へのめり込んだことから得たものです。一つのことに集中すると、周りが見えなくなります。しかもその集中力は、人からおかしいと言われるくらい持続し続けますよ。何かひとつにのめり込むということは大切です。今の学生さんにアドバイスするとしたらそれですね。何かひとつのことにのめり込んでみて下さい。
やりたいことがないってことで悩むことが、センスが無いと思います。無くて良いと思うんです。オープンマインドで色々やっていくうちに、周りから止めろって言われても止められない程大好きなものがきっと見つかります。だから今は特に悩む必要なんてないと思いますよ。例えば、その辺を歩いている大人に、あなたがやりたいことは何ですか?と聞いても、95%くらいの人は無いと答えるでしょう。やりたいことが無いことで悩む時間がもったいないと思います。とりあえず色々やってみることが大事じゃないですかね。
命を取られない限りリスクなんてありません。そのリスクに対してのセンスもどうかと思いますね。失敗して恥ずかしいと感じることが怖いと思っているような人は、何も出来ませんよ。もしそれを克服したいと思っているなら、吉本のお笑い養成所に入るなど色々と方法はあるんじゃないですかあります。本気でやりたいと思っているのなら、悩む前に始めちゃってると思うんです。自分の意思の力で自分を変えられないのなら、環境を変えてみてるのも良いと思いますよ。自分が心地良いと思う所にいたら成長出来ないと思います。
アメリカのロサンゼルスに行ったときですね。サンタモニカという所に繁華街があるのですが、その辺を歩いていると大道芸人たちが沢山いるんです。ボロボロのギターを弾いているおじさんが、チップを目当てに演奏したりしていました。その時にふと思ったんです。50歳くらいの良い年なのに、ボロボロの服を着てボロボロのギターで歌って、このおじさんは人生をどう考えているのかなと。その時にねじが外れたように感じました。日本人が周りから与えられる、こう生きなきゃいけないという常識的な感覚、常識というのでしょうか、それが馬鹿らしく思えたのです。日本人が考えているリスクなんてリスクではないと感じました。
それは小さい頃からですね。自分の周りの人が商売をしていたので、小さい頃から選択肢に起業は入っていました。でも今時の若い方みたいに起業に対しての意識、インターンして、とかビジネスコンテストに出て、みたいなの意識はゼロでしたね。大学もほとんど遊びに行っていたようなものだったので。
人の繋つながり、ご縁じゃないですかね。SNSの薄いつながりではなくて、実際に心を通わせた。今自分のキャリアを振り返ってみても、全てご縁に導かれてきたと考えても過言じゃないです、計画性は0です。